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ターニングポイントはいくつかあった。

私のターニングポイント
※自分の残り時間を計算したとき。
※高橋永順さんの花教室に行き始めたとき。
※遠いのと、お金がかかりすぎるので、やめようと思って横浜の花の学校に切り替えようとしたとき。(結局、その学校へは行かなかったとき)
※花屋に面接に行って落ちたとき。
※バブルがはじけて大きな赤字を出したとき。
※大学に行ったとき。
※そこでインターネットを知ったとき。
※楽天市場を選んで出店したとき。
※夫と大きな喧嘩をして、前だけを見て進もうと決めたとき。
(離婚はしていない)

考えてみると、夢があって、その夢に向かって努力をする、そんなかっこいいものではなかった。行き当たりばったり、目前に立ちふさがる藪を、ただただ、潜り抜けて歩いてきた、そんな感じだ。
『辞める』という選択肢は常になかったかもしれない。
その間に、だれもが経験する、子育て、介護(20年)を経験した。
そして誰でもそうであるように
決して順風満帆でもなかった。苦しくなると、フラ~と山に行った。
若い時にスキーで何度も行った勝手知ったる場所なので、立山が多かった。
一泊で行って、二日間とも土砂ぶりなんてこともあった。
山小屋で、富山に出張した帰り『少し寄り道です』というサラリーマンの方とも会った。その方にとって立山は途中下車なんですね。途中下車できる場所があるのはいい。その時は8割の人が一人旅だった。
寄せ集めの人たちで、山小屋で長靴を借りて雄山に登った。
仕事が植物だったこともよかった。
知らないうちに、花たちに癒されていた。
イライラすると、いつもカスミソウの花の整理をした。
咲き終わった、少しグレーになりかけた花を『プチ、プチ』と切る。
かなり気が長い仕事だ。
2時間ぐらいやっていると、すっきりする。
素人の方には見分けはつかないが、この咲き終わった花を切ると、束ねても、アレンジしても透明感が出てきれいなのです。
いつもそれができるともかぎらないので、店にはあまりカスミソウは置かなかった。

永順さんの花は透明感がある

今では珍しくもない、煙の木だけど、私は永順さんのところで初めて見た。
5センチぐらい切って、挿し木をしてみた。10本やって1本だけついた。

それがこんなになった。

これからもたぶん迷ったら、前に進むと思う。


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