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『ゲーデルの哲学 不完全性定理と神の存在論 (講談社現代新書)』高橋昌一郎著


ゲーデル・モデルには、時間も空間のようにふるまう「閉じた時間曲線」が存在する。この宇宙では、ある対象が、状態Xから状態Yへ変化するのではなく、閉じた時間曲線の構造の中に、XもYも存在すると解釈される。つまり、空間を移動するのと同じように、時間も移動できるわけで、対象の「変化」の概念は、意味をなさないことになる。

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