1人静かにアイドルを推していたアラフォーが現実に戻り婚活をした話。①

なぜ今日投稿したかというと、わかる人にはわかる1年前の今日、11月4日に大好きだったKing & Princeから衝撃の脱退発表があった日だから。

あれから1年。私の生活は大きく変わった。
備忘録として、またもしかしたら誰かの何かの役に立てたらというささやかな思いから、この1年を書いていきたい。

まずは、2022年の11月4日を迎えるまでの私の話。

大学進学を機に上京し、以来実家を離れて独身の一人暮らし。海外生活をしていたこともあり自由を愛し、仕事はとある専門職で年収はまあまあ高く、1人で生活していくには何も問題なく、不満もなく、結婚願望は全くなかった。

結婚願望が全くないのにはいくつか理由があるのだけど、一つは結婚に対するいいイメージが全くなかったこと。
結婚して嫌な思いをするくらいなら結婚しないほうがマシ、と本気で思っていた。

20代後半から彼氏もおらず、むしろ独身街道をまっしぐらに進むため、年収アップのために転職をしたのが2018年の4月。
転職は成功し、年収は200万近く上がったが、その分想像以上の激務で、毎晩遅くまで働き、仕事が終わらず土日にも出勤する、そんな嵐のような日々だった。

 そんな生活の中で彼らのデビュー曲である『シンデレラガール』を私が初めて認識したのが2018年の10月だった。
 その曲が発売されたのは5月だったのに、テレビもほぼ見ず、音楽番組なんて特に見ない。これまで好きな芸能人が居たこともない。どちらかと言うとアンチジャニーズ気味でもあった私には世間の流行が入ってくるのはいつも時差があり、逆に言うとそんな私にさえその曲が届くくらい、彼らのデビュー曲は売れに売れていた。

 全員がかっこよくて、全員のポテンシャルが高い、こんなグループ今までいなかった!と衝撃をうけ、次第に1人1人のメンバーの顔と名前を覚え、認識できるようになると目からも耳からも情報がたくさん入ってくるようになった。
 そこからはズブズブとハマり、YouTubeで違法アップロードの彼らの過去のレギュラー番組の動画を観漁り(良くない)BSでタイムリーに番組をみるようになり、自分でも驚くような熱量で彼らにハマっていった。

 それでもなんとなくいい歳して恥ずかしいという思いはあり、誰にも話さなかった。学生時代からのジャニヲタの友達にさえ、本当はよく知っている彼らのことを「へぇ〜そんなグループがあるんだ」と知らないふりをしていた。

 これは後のことだけれど、彼らの応援をする為だけにTwitterを始め、インスタを始め、YouTubeを登録した。そこでもファン同士の繋がりは一切持たずに、いわゆる閲覧垢でいいねをするくらい。最終的にはファンクラブにも入り、アルバムと円盤は必ず全形態買い、CDは初回限定版は必ず買っていたけれど、コンサートには応募したこともなかった。若いファンが集まるであろう場所に行こうという発想もなく、なんなら円盤や配信をみているだけで充分楽しめた。 

『口は出さないけどお金は出す!』をモットーに、ネット上のファンの様々な論争を横目に私は誰にも言わずに、マイペースに、このブログのタイトルにもある通り本当に文字通り1人静かに応援していたのだ。

とにかく朝起きてTwitterを開き、仕事が夜遅くに終わって電車を待つホームでまたTwitterを開き、何か新しい彼らのニュースが入っていないか確認し、新しい仕事が発表されていたら喜び、新曲が出ればmvを回し、彼らの活躍が心の糧になり、支えになっていた。

 それまでどうやって乗り越えていたのかもわからない嫌なこと辛い事も彼らの動画をみたり活躍をみるだけで元気になれた。
特にコロナ禍では彼らの存在に救われ、帰省もできない年末年始も彼らが出るから初めてちゃんと紅白をみて、カウコンをみて、お取り寄せした美味しいご飯を食べた。
地元に帰って独身の肩身の狭さを感じるお正月より、1人で気楽なこんな年越しも悪くないじゃないかと思っていた。

漫画でも、アニメでも、アイドルでも、『推しがいる』と言う事がこんなにも楽しく、嬉しく、心の支えになる事を初めて知った。

結婚したらこんな風に自由気ままに彼らのCDを買ったり、動画を見たりできないだろうし、好きな物を食べて、躊躇わずに彼らのCD等を買えて、彼らの出るテレビをみて、それで充分幸せで、こんな風に生活していくのも悪くないと思っていた。むしろ充実しているくらいに思っていた。

ただ、私の生活があまりに彼らに依存し過ぎている気がして怖くもあった。
何事も『熱しにくく冷めやすい』という自分の性格からすぐ飽きるだろうと思っていた彼らへの思いは気がついたら4年を超えていた。
彼らの年齢を考えると10年後、15年後、いつか彼らが解散するような時が来たらどうなってしまうんだろうという怖さはいつも心の片隅にあった。

その怖さが思ってたよりもずっとずっと早く、ある日突然現実になったのがちょうど1年前の今日だった。

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