日本女性でボランティアを志す人へ

もしもあなたが、まだ40歳以下の若い人で、あまり経済的には余裕がないとしたら、訪問先では可能な限り信用できる男性か、女性なら3人以上と一緒に行動するようにしてほしいと思います。

そしてもし被災地でなぜボランティアに来たかと聞かれたら「人の助けになりたかった」というのではなくて「自分が役立ちたいと思った分野で、人の助けになりたかった」と説明するようにしてほしいのです。

私は東日本大震災のときに宮城と岩手に数回行きました。家族関係が良くなく、経済的にも貧しく、精神的に追い込まれ仕事もできていない時期でした。なぜ被災地に行ったかといえば「誰かに必要とされたい」「理由は違っても自分のように生家がなくなってしまった人の役に立ちたい」ということと「誰かと言葉のコミュニケーションを持ちたい」という思いがありました。

自分が追い詰められていた状況だったために、やるべきことがあるということと、何度も感謝の言葉を伝えてもらえたということが、自分にとっては「人のためにできることがあるんだ」という自信にもなりましたが、一人一人ができることは多くなく、広大な場所では特に素人のボランティアが何人いてもたりないのではないか?という思いも持ちました。その後は、結果的に復興まで通って見届けることはできず、自分の生計を立てていかなければなりませんでした。

その後の私は自分の住む関東で、できる範囲の軽微なボランティア活動をしていましたが、ある日からネットストーカー犯罪にまきこまれ、ずっとその首謀者を探すことになってしまいました。そしてその首謀者がつい先日、わかってきました。

その首謀者は私がボランティアをしていたことを知り、自分のために自分の思うようなボランティアとして私のことを利用してきました。とてもひどい事が起きて、生きていくことが難しいと思わされるようなことが何度もありました。そして世の中には「ボランティア活動をしているなら信用できる人かもしれない」とは思わず「ボランティア活動をしていたから悪いことに利用しても許してくれるだろう」と考える人間がいることも、先日わかりました。

もうこの国は私たちがしっていた昔の日本ではなく、誰もが自分だけのために平気でうそをつき他者を利用しようとする国家になってしまったのかもしれません。人に恵まれないかわりに他者にやさしくすることで助け合いたいという、本来は健全な人間として当然の持続可能な考え方を、日本人のなかの相当数の人間は、できていないのではないでしょうか。

私は誰かのドメスティックバイオレンス癖を発散する道具でもなく、誰かの身代わりにするための無料の道具でもありません。そういったことのためにボランティアをするつもりは一切ないです。これまでそういったことをしてきた人たちは今後一切近寄ってこないでもらいたいですし、相応の損害賠償を支払ってほしいと思っています。

これまで書いたことを通して、ボランティアを志す日本女性に、後ろ向きになることなく自分の身を守ってほしいと思い、迷った末に書き残しました。自分が何のボランティアならできて、何ならやりたくないのかをはっきりさせることは、私のようにならないためにとても重要です。交際相手がいなかったり、経済的に余裕がない場合は余計にそのことに気をつけてもらいたいのです。それさえできていれば、私のように後悔させられることなく人の役に立つ事ができるのではないかと思いました。

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