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#07 ベターな金ETF&金投資信託を見つけるまでの長い道のり④(為替差益)

結論はこちら↓

金より為替のリターンの方が大きい

ピクテ・ジャパンが運用する金(ゴールド)を投資対象とした投資信託「ピクテ・ゴールド」の月次レポートを見ていて気付いたことがあります。

「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」の設定日(2019年9月19日)からのリターン要因を分析すると、金(ゴールド)よりも為替差によるリターンの方が大きいのです。

【基準価額変動内訳(2019.09.19~)】
   基準価額      18,076円
     変動額     +8,076円
      内訳 金   +3,479円
         為替  +4,926円
         その他   △329円

「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」月次レポート(2024年2月29日現在)をもとに作成

これを年率換算すると次のようになります。

  トータルリターン        14.2%
    うち、金によるリターン  6.9%
    うち、為替によるリターン 9.4%

「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」月次レポート(2024年2月29日現在)をもとに計算

金(ゴールド)のトータルリターンを同時期の株式や債券のトータルリターンと比較してみると、金(ゴールド)のトータルリターンは株式には及ばないものの債券よりも高い水準にあります(※)。

しかし、投資対象とした金(ゴールド)よりも為替からのリターンの方が大きいというのは少し複雑な気分です。


(※)
株式は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の、債券は「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」のトータルリターンを参考にしました。

三菱UFJアセットマネジメントのサイトに公表されているデータによりますと、同時期の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の基準価額はそれぞれ以下のとおりです。

   基準価額(2019.09.19) 10,731円
   基準価額(2024.02.29) 23,162円

これをもとに年率リターンを計算しますと、およそ18.9%になります。

同様に「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」の基準価額はそれぞれ以下のとおりです。

   基準価額(2019.09.19) 10,794円
   基準価額(2024.02.29) 13,304円

同様に年率リターンを計算しますと、およそ4.8%になります。


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