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#13 ベターな金ETF&金投資信託を見つけるまでの長い道のり⑩(投信保有ポイント比較)

結論はこちら↓


前回、金投資信託4本の信託報酬を調査しました↓

その結果、国内金ETFよりも信託報酬が低い金投資信託があることが分かりました。今回はどこの証券会社で金投資信託を購入すれば、より低いコストで金投資信託を運用できるかを調べていきます。

なお、検証の対象とするのは前回と同じく次の4本の金投資信託です。

 ・Smart-i ゴールドファンド(信託報酬0.375%)

 ・iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(信託報酬0.5085%)

 ・SMT ゴールドインデックス・オープン(信託報酬0.525%)

 ・ゴールド・ファンド(信託報酬0.58715%)

比較検討するのは投信保有ポイントです(クレカ積立のポイントは含めません)。以下の3つの証券会社を調査対象とします。

 ・auカブコム証券(資産形成プログラム)
 ・マネックス証券(投信保有ポイントプログラム)
 ・SBI証券(投信マイレージ)

楽天証券は今回調査対象とする金投資信託に対し、投信保有ポイント付与を行っていないため調査対象外です。

また、松井証券は投信保有ポイントが高いものの、付与されたポイントを自由に自分の好きな投資信託に投資できません(投資できる銘柄が限定されており、その中に金投資信託は含まれていない)。

そのため参考結果というかたちで調査結果を最後尾にまとめました。


auカブコム証券

通常銘柄は保有金額に応じて0.05%以上のポイントが付きますが、auカブコム証券が指定する銘柄は保有金額によらず0.005%のポイントの付与に留まります。

今回調査対象とする4本の金投資信託はすべてauカブコム証券の指定銘柄に該当するため、0.005%のポイント付与となります。


マネックス証券

投資信託の銘柄により0.08%付与、0.03%付与、付与なし、の3つのグループに基本的には分けられています。auカブコム証券のように保有金額の多寡で付与率が上下することはありません。

今回調査対象とする4本の金投資信託のポイント付与率は以下のとおりです。

 ・Smart-i ゴールドファンド(付与ポイント0.03%)

 ・iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド
                     (付与ポイント0.08%)

 ・SMT ゴールドインデックス・オープン(付与ポイント0.08%)

 ・ゴールド・ファンド(付与ポイント0.08%)

Smart-i ゴールドファンドだけが0.03%。それ以外は0.08%でした。


SBI証券

上記2社と異なり、投資信託の銘柄ごとに投信保有ポイントが定められています。また、保有金額により付与率が高くなることもあるようです。

今回調査対象とする4本の金投資信託はすべて0.05%のポイント付与でした。


調査結果

付与されたポイントを投資元の金投資信託にすべて充当し、部分的に信託報酬を相殺できるものとします。一番コストがかからない証券会社で購入した場合のそれぞれの金投資信託のコストは次のようになります。

 ・Smart-i ゴールドファンド
   購入先:SBI証券
   コスト:0.325%(=信託報酬0.375%ー付与ポイント0.05%)

 ・iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド
   購入先:マネックス証券
   コスト:0.4285%(=信託報酬0.5085%ー付与ポイント0.08%)

 ・SMT ゴールドインデックス・オープン
   購入先:マネックス証券
   コスト:0.445%(=信託報酬0.525%ー付与ポイント0.08%)

 ・ゴールド・ファンド
   購入先:マネックス証券
   コスト:0.50715%(=信託報酬0.58715%ー付与ポイント0.08%)

クレカ積立をした場合のポイントを含めて考えると結果は変わってくるでしょうが、純粋に投信保有ポイントを比較した場合はこのような結果になります。


ところで・・・

SBI証券の投信マイレージを調査していたところ、次の銘柄を発見しました。「ゴールド」で検索して偶々引っ掛かったものです。

   SBI-SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド

今まで見たこともない銘柄です。
さっそく詳しく見てみることにしました。


参考:松井証券

投資信託の銘柄ごとに投信保有ポイントが定められています。保有金額の多寡で付与率が上下することはないようです。

他社との違いはポイントを得るためにはエントリーが必要なこと、ポイントで投資できる投資信託の銘柄が限定されていることです。

PayPayポイント、dポイント、Amazonギフトカードに交換が可能なので、付与されたポイントは日常の支払いに使い、同じ額の現金で金投資信託を購入すれば間接的に信託報酬を若干相殺できると考えることができます。

さて、今回調査対象とする4本の金投資信託のポイント付与率は以下のとおりです。

 ・Smart-i ゴールドファンド(付与ポイント0.115%)

 ・iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド
                     (付与ポイント0.2%)

 ・SMT ゴールドインデックス・オープン(付与ポイント0.12%)

 ・ゴールド・ファンド(付与ポイント0.17%)

他社に比べ、圧倒的に高いです。この率を信託報酬から差し引くと次のようになります。

 ・Smart-i ゴールドファンド
   コスト:0.26%(=信託報酬0.375%ー付与ポイント0.115%)

 ・iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド
   コスト:0.3085%(=信託報酬0.5085%ー付与ポイント0.2%)

 ・SMT ゴールドインデックス・オープン
   コスト:0.405%(=信託報酬0.525%ー付与ポイント0.12%)

 ・ゴールド・ファンド
   コスト:0.41715%(=信託報酬0.58715%ー付与ポイント0.17%)

まるで別の商品ではないかと思うくらいコストが変わってしまいました。


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