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自転車爆走少年🚲🪖


私が車でよく通る
交通量の多い県道。

走り慣れた二車線の道だから
車が詰まる場所、次の青信号に間に合う間に合わない、車線変更のタイミングなど 大体見当のついている道。

景色も見慣れている。
何がどこにあるかは大体しか覚えていないけれど
新しい建物ができれば「お?」と気付く。

今日も「最近は自転車に乗る大人の方でヘルメットを着用することが増えたなぁ…」
「たしか 努力義務だったかな…」
とぼんやり思いながら 景色を見つつ車を走らせていた。


しばらく走り ふと気づいた。
前方 左車線を走る車がみな減速し 何かを避けて進んでいる。

「何か落ちてるのかな…」
そんな風に思いながら
注意して走りすすむうち

左車線側のはしっこ。
自転車で爆走する 小さな少年?が目に入った。

ヘルメットをしっかり被り
リュックを背負い
どんどん自転車をこいで 
まっすぐまっすぐ すすんでいく。

顔は見えない。体の小さな大人の可能性…?
いや… 背格好、こぎ方からして 
やっぱり小学生にみえる。


 実は平日の午前に目撃。本来なら子供が自転車で走っている時間ではない。
でも…いろんな事情があるから。
そこは
あまり問題にしなかった。


自転車をひたすらこいでいる姿には
遊びでぷらぷらしているという
様子は全く感じられない。

あきらかに
何か目的があってこぎ進むように
みうけられる。

ではなぜ
気になったのか。。

それは…

車道を爆走することへの
私が感じてしまった違和感なのだ。

自転車で通る時の原則は
車道だということは
私もなんとなくしっている。


でも
ほとんどの場合
広い歩道があるこの場所で
ロードバイクなどで走る人でない限り
滅多に車道を走る自転車はいない。

この私自身
交通量の多い道路で
広めの歩道があるのに
わざわざ車道に降りて自転車で走ったことは一度もない。
(それが正しいかといえば
それに限らないとは思います…)

しかもそこを歩く人はそんなにいない時間に
少年に見えるその子は
車道を爆走していく。
ただただ まっすぐに。
同じ速度を保って。

その子の自転車は
一見変わった様子もない。
もちろん細かな改造がされているかもしれないが、私にはそれは
見分けられない。

スイスイ進んで行く様子もない。
シャカシャカ音を立てて
その子が必死にこいでいる力を
直接受けて、それにこたえて
タイヤも必死に回っている感じ。
普通の自転車。

ただ感じるのは
その子がこぐ姿の
ひたすらな真剣さだった。


…けれども  だ。

とても
危なっかしい。

車目線の勝手な言い方をすれば
どうしても「邪魔」になっているのだ。
すこし右車線にはみ出してよけないと
車道の自転車を抜かせないのだ。

目撃したこの時間も
車はひっきりなしに通っている。
当たり前だが 車の人たちは皆
きをつけて減速して
よけてくれている。

でもいつ 
サイドミラーを引っ掛けられて
転倒してしまうかわからない狭さなのだ。

わたしは
しばらくその光景をみていて
じっと考えていた。。



あの子は
何一つ悪くないな…。

きちんと交通ルールにのっとっており
しっかりヘルメットをかぶり
何かしらの必要、もしくは目的があって爆走している。
信号もきちんと止まる。
走りに迷いがあるわけでなく
道路の端をきちんと走り
とても真剣。
見ていて応援したくもなるほど。

車道は車だけの道ではなく
自転車がいれば
車も気をつけて減速すればいいだけの
ことか……。


一方で
仮に私が左車線にいたとき
「車に当たると危ないから
歩道にのってはしったら?」
「すこし道を選んで
ここは危ないから回り道したら?」
と声をかけてやりたい衝動にもかられた。
でも、それはどうなんだ?
間違ってるの私か…???

と、妙な気持ちになる。


その後結構な距離
その子の自転車を抜きつ抜かれつ 視界にとらえていたが
やがて
見なくなった。



 自転車の走る道も
着々と整備されていっているなあと
近頃よく思う。

でも かく言う私自身は
自転車に乗る時のルールは
ほぼ ちゃらんぽらんだ。
歩車分離の信号機がある時なども
歩行者とともに、歩行者信号にのっとって走っている。

知らない高齢者もたくさんいることだろうと思った。

あの少年の自転車が
もし老人の自転車だったら…

それこそ
いつよろけるかわからない…。
歩道はあって
まだ整備もされていない県道の車道を走っていたら
どれだけ危ないのだろう…と思う。

どこか曖昧さがある
自転車の交通ルール。

急には無理だとは思うけれども
今後自転車の通る道の整備がどんどん
進むことと
ルールの周知を個人的にも望んでおります。


もちろん、
気になって自転車と歩道の関係も
調べてみたけれど

理屈はわかるけど
どこか曖昧で、結局
今回の爆走少年にあてはめても
結局少年は間違ってないよな…
でも危なさは残るよな…
という結論に。


ちなみに この少年を見たのは
本日が初めてではなく
3回目なのでした。。。、

そのバラバラの3日とも等しく
必死にこぐ姿に
色んなことを考えた
私でした。

本日も有難うございました。


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