のどかな地方の町で育った私ですが、家のそばに流れる川には桜並木が続き
コンクリートで固められていない土手が続いていました。

学校に行くにも、駅に行くにも、どこへいくのもその桜並木をくぐるのですが、新緑の頃などはぶら下がる毛虫を果敢に避けて、自転車を飛ばしたものです。

私が小中学生の頃、柴犬を飼っていました。とても可愛い子でした。
私が1番仲が良かったと自負があります。
今は家の中で飼うことが多いのかもしれませんが、あの頃　外に繋いで番犬としておくことに（私は）何も違和感を感じていなかった時代。
夜も外の犬小屋で寝させていました。

その子が時折、夜中の2時過ぎごろ玄関をこすって鳴くのです。
クン、クゥ〜ンと。
2階で寝ていた私はその声に反応して見に行きます。
玄関の鍵をそぉ〜っと開けていると（昔の引き戸で、クルクル回すタイプの鍵です）ソワソワソワソワ
柴犬が待っているのがわかります。

あけてみると
もう、見るからに用を足したそう…💧
「お腹、いたいのね…」
様子ですぐわかります。

わたしは
散歩用の綱を取り出し、子供ながら真夜中の外へ。。。

わんこを連れて
外へ走り出すと
誰もいない道路。

車も全くいません。
私は道路の真ん中を走ります。
土手に着き、わんこは用を足します。
すっかり元気

土手の前には
自分の通っている小学校が。

私とわんこは運動場へ。
田舎なので、やたらに広い運動場。

私がワンコの鎖を外してやると
喜んで飛んでいきます。
走り回っています　🐕

嬉しそう…
よかったね

私は
遊具にもたれかかり、ぼーっとその光景をみながら
時に一緒に走り
夜空をみたりしながら
自分とワンコだけの空間を満喫していました。

静かだ。。

こっそり抜け出た夜中の外。
誰もいない自由。
しかも犬は嬉しそう。
ものすごく
その時間が楽しかった思い出があります。

今は、、、
恐ろしくて夜中の小学校で、1人ぼーっとするなど
できません…😅
「よくやっていたな」と
感心します。
子供は怖いもの知らずです。

それに…その光景を実は見た人がいたら、どれだけ怖かったろうな
と思うと笑えてきます😆
夜中の小学校で走り回る犬と女の子の姿

…怖い

ひとしきり走り回り
戻ってきたわんこに縄を取り付け、家にそっと帰ります。

親は寝ていました。

これで起きていたら
私の楽しみは半減したかもしれません。

子供が1人
夜中にうろつくのは危ないことですし、咎められることで、
変質者などに合わなかったのも
ラッキーだっただけかもしれませんが、私にとって
素晴らしい時間でした🌟

「最高」

それに、もちろん
子供ながらに、身も守っていたのです　笑

何回目かの夜中の散歩に
遠くに自転車の影を見つけました。
私はとっさに土手の下におり

じっと身を隠します。
なかなかのスリルです。

そのときは
さすがに学校によらず、すぐ帰りました😊
「あぶないぞ」と自分で悟るからです。

子供の冒険心というものでしょうか
1人でやったこと
秘密のこととして
強く記憶に残っています。

私の長男が高校生の頃
夜中に
散歩をしにいっていました。

ただ缶ジュースをかいがてら外を歩くのです。

その誰にも会わない1人の時間が最高だといっていました。

私は「さすが親子だな…」
とその気持ちがよくわかりました。

もちろん
このご時世。
息子には「警察にあったら
職質されるかもだし、誤解のないよう民家のそばは避けた方がいいよ」と、一見謎のアドバイスをし、
でも彼の心の解放を見て見ぬふりをしていました

が、
これを
娘がやっていたらと考えると

きっと私は止めていたことでしょう。

ですから
もし娘がやるならば
私にバレないようにやっていてくれたら助かります。😅

でも彼女はどうやら私や息子とはタイプが違ったようで
爆睡少女で、少し安心。

彼女は彼女できっと
自分なりの秘め事をもっているのかもしれません☺

【本日のパートのまかない】
豚肉と目玉焼きのトマトソースパスタ

トマトソースの味が絶妙。豚肉の味もたまりません。目玉焼きを崩して、とろ〜り一緒に食べれば
さらに絶品。言葉が足りない…
本当に美味しかったです🌟

100グラム以上いただきましたが
もう一皿食べたいお味でした。

本日もありがとうございました。