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ユニクロが私のファッションセンスを向上させた、という話。

こんばんは、おしゃれに無頓着なまねこです。
無頓着というか、ファッションや化粧といったおしゃれに対して、強い苦手意識があります。

私はかなり低身長なので、一般の女性向けの衣料店に行くとだいたい大きくてだぶだぶになってしまいます。特に最近はオーバーサイズが流行りということもあり、うっかり買ってしまった日には「おや、黒ずくめの組織に薬でものまされたかな?」みたいになってしまいます。
そこに加えて、地黒で顔もどちらかというとエキゾチックというか、「クレオパトラみたいだよね笑」と言われる顔です。

「三大美人じゃん!」と思った方。
検索したら明治さんのページが出てきたので、ぜひクリックしてみてください。
右側のイラストが私です。

親からも「色が黒い」「色が白いほうがいい」などと言われ続けており、自分の外見がずっと嫌いでした。
また、私は首まわりのそばかすがあり、それもよくからかわれていました。
首まわりを見せるのが恥ずかしくて、それもまた服を選ぶときの選択肢を狭めていました。
まわりはどんどんおしゃれをして、化粧をしてかわいくなっていく。彼氏の話なども増えてくる。

「そんなことしている暇があったら勉強して見返してやる!」
と思い、若かりし頃をすべて勉強に費やしました。完全に酸っぱいぶどう現象でした。
結果、勉強は割とできましたが、それで得たのは「勉強だけできる人」でした。
見た目って大事なんですよね。今となってはよくわかります。
せめてコミュニケーション能力が高ければよかったのかもしれませんが、それも無かったので、本当にただの勉強ができる人でした。

そんなこんなで、生まれたころから外見にコンプレックスがあった私は、「どうせおしゃれしても意味ないし」とどんどんこじらせてしまい、すっかりおしゃれとは無縁になってしまいました。
大学生のころまではそれでもぎりぎりのところで市民権を得ていましたが、社会人になるとさすがにどうにかしないといけない場面が出てきました。
しかし、おしゃれをしらない私は化粧も苦手だし、自分がどんな服が似合うかもわからなかった。
社会人になってからどれだけ服にお金を費やし、無駄にしてきたか。
考えるだけでも恐ろしいです。

そうこうしているうちに、結婚・出産・育児。
自分のことは完全に後回しになっていました。

クリーニング屋さんに持っていくのが面倒だから洗濯できる服がいい。
考えるのが面倒だから色違いがたくさんある服がいい。
そんなズボラ道をひた走る私の強い味方だったのが、そうユニクロです。

前置きが随分長くなりましたが、今日の記事はこちら。

失敗で磨け、無二の価値 世界に挑み続ける柳井氏の信念:日本経済新聞

私の中のユニクロのイメージは、ふかふかフリースです。カラフルではありましたが、形はみな一緒。「あ、ユニクロだ」とすぐにわかるので、当時小学生・中学生だった私は家で着ていました。
当初のユニクロのイメージは「安かろう・悪かろう」だったんです。(大好きな方、すみません)

私のイメージが変わったのは、ヒートテックの登場でした。
着ているのと着ていないのとでは全然違う。とても衝撃的でした。
このころから、ユニクロの服はどんどん機能的にもデザイン的にも洗練されていったように思います。

話は戻り、育児中の私を大いに支えてくれたのは、洗濯しやすさと着心地の良さ、値段の安さでした。
値段が安いから子どもに汚されても気にならない。洗濯しまくってもそこまで悪くならないし、値段が安いから悪くなったらすぐ処分できる。着心地が良いからずっと着ていられる。
子どもが幼稚園に入るまで、私は全身ユニクロ人間でした。
確かに「あ、ユニクロだな」感は否めませんでしたが、バリエーションが豊富になったことで、そこまで気にせず着回すことができました。

ユニクロの良いところは、流行りを取り入れつつも継続して着ていても廃れないシンプルさだと思います。シンプルだから飽きずに着られる。
それは、子ども服も一緒です。
キャラクターものに偏ったものではなく、大人服と遜色ないシンプルさがあるのです。

そう、私はここで気付くのです。
「サイズが合わないなら子供服を着ればいい!!」
これは私にとって大きな革命でした。

例えばジーンズ一つ買うにしても、かなり丈を詰めないと履くことができませんでした。そうするといろんなタイプのジーンズがあるにも関わらず、全部ストレートジーンズになってしまうのです。
スカートもみんながミニスカートとして履くものが私にとってぴったり。
なので、ロングスカートが流行ると流行には乗れなかった。
しかし、ユニクロなら子供服で売っているのです。
ジーンズもスカートも、身長のせいで諦めていたおしゃれができるようになりました。
大人が着てもわからない程度にシンプルな子ども服は、私のファッションセンスを格段に向上させたのです。
そうすると、急に化粧にも興味が湧いてくるようになりました。
長年染みついためんどくさがりの性格もあり、ネットにあるレベルの化粧はできませんが、それでも小綺麗にはなってきたんじゃないかと思います。

現在は「ここの服は私でも着られる」という店をいくつか見つけたことで、全身ユニクロ人間からは卒業しました。
でも、大半はユニクロです笑
ゆるミニマリストを目指しており、服は本当に気持ちよく着られるものしか残さないことにしましたが、機能性が高いユニクロはしっかり残っています。悪くならないので衣服代は全然かかっていません。

この記事を読んで、柳井さんの向上心がなければ私のファッションセンスの向上は無かったんじゃないかと思います。
見た目に自信がないから、人と話すのも苦手なままだったかもしれません。
ユニクロの成長は、私のようなおしゃれ難民を多く救ったに違いありません。
おしゃれを孤高の趣味から、もっと気軽で身近なものに変えてくれました。
銀座やNYにも進出したユニクロは、「とりあえずユニクロを着ておけばいい」から想像されるファッションをシンプルで洗練されたイメージまで押し上げたと思います。

随分と長くなってしまいましたが、私はユニクロが好きです。
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
それができる企業だと信じています。

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