電車に駆け込む人がいるけれど、
アレ、危ないなぁと思う。
田舎なら分かる。逃すと電車来ないし。
でも、東京なら数分待てば来る。

昔乗り換えの時、それで事故った場面に遭遇した。事の顛末は、こうだ。

地方のある駅で、新幹線から在来線の特急に
乗り換えをした。新幹線のホームと在来線の
ホームは離れていて、発車時間までは10分しか
なかった。8月で、凄く混雑していた。

在来線のホームに続く階段を降りていると、
後ろから6、70代の小柄な女性が急いでやって来た。
片手に、客室乗務員さんが持っているような
キャリーケースを引いていた。

混雑する階段を、女性は駆け降りた。
『あ、何か起こすな。』
そう思った次の瞬間、女性は宙を舞い、鉄の柱に
頭を打ちつけ、階段を10段程転げ落ちた。
あっという間の出来事だった。

横たわる女性はピクリとも動かず、人々の呼びかけにも全く反応しない。暫くすると救急隊員が
やって来て、その後どうなったのかは知らない。
電車は、この騒動により15分遅れた。

キャリーケースを持ち上げないで、
そのまま引いて階段を降りる人を初めて見た。
キャリーケースは勢いよく円を描いて下り、
取手を握っていた女性は引っ張られ、飛んだ。
その先に鉄骨、鉄の柱があり、額のど真ん中を
強打したのだ。

気の毒とは、はっきり言って言えないよなぁ。
一歩間違えば他の人にぶつかって、二次災害。