無能な働き者を作ってるのは社会の方だろ
どこかの有名な組織論で、以下のようなことを聞いたことはあるだろうか。
ドイツの軍人であるハンス・フォン・ゼークトって人が定義した(とされる)ゼークトの組織論である。
ぶっちゃけた話、人間を4つのタイプに分けているのだが、無能な働き者に対しての扱いがまぁ酷いことこの上ない。
まぁ確かに、やらなくてもいいことをやって組織に損害を与える無能な働き者というのは、存在そのものが厄介極まりない。
願わくば僕のような無能は、せめて無能な怠け者に属していたいわけなのだが、どうも日々生きているとそう上手くはいかないと痛感する。
社会では、無能な怠け者を無駄に煽ったり叩いたりする人が多い。会社で例えるとパワハラ上司的な人だ。
「指示待ち人間になるな!」
「もっと自主的に動け、いい歳した大人だろ!」
そういう人たちのせいで、本来は無能な怠け者だったような人たちが、一転して無能な働き者になってしまう。
「社内の状況を察して自主的に動かなければ…」
「特に何も指示は受けてないけど、流石に何かしてなくちゃ怒られるよな…」
「こんなこと、一々人に聞いてちゃダメだよな…」
などと、ありもしない幻想を作り出す。その結果、逆に会社にとって損害を与えるような事態を招いてしまう。
こういうのって一体誰が悪いんだろうか。無能な働き者たる僕にとっては、脅した側が一方的に悪いと思っている。それとも一方的にそんな脅しに屈した側が悪いんだろうか。
無能な働き者は叩かれるべきだが、そんな無能な働き者を生み出してしまうような環境も同時に叩かれるべきではないだろうか。
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