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「常用字解」によれば、「医」という字は、かけ声をかけながら矢をうち、その力で悪霊をはらうことを表している

こんばんは。NIKKEI新聞の春秋コラムが、どうも好きです。また春秋から、素敵なコラムを見つけてしまいました。「医」という言葉には、力をふりしぼって病魔に立ち向かうさまが込められているようです。


▼「常用字解」(白川静著)によれば医という字は、かけ声をかけながら矢をうち、その力で悪霊をはらうことを表している。病は悪霊のしわざとされていたから、これを退散させることがすなわち治療であった。医者や医療といった医のつく言葉には、力をふりしぼって病魔に立ち向かうさまが込められているといえよう。
▼ところが「医」の担い手が元気に精力的に働けているかというと、実態はお寒い。医療現場は医師や看護師らの過重労働に頼っている。厚生労働省の残業規制案も、地域医療に欠かせない勤務医については月平均155時間もの残業を認めるという内容だ。過酷な労働で消耗した医師に診てもらうのは患者もごめんだろう。
▼栃木県下野市の自治医大病院や岩手県内の県立病院などは医師の負担軽減に向け、診療データの管理や診断書入力といった事務作業を代行する「医療クラーク」を増員する。患者自身も症状を事前に頭の中で整理し、的確に説明したい。医師にいきいきと「医」の仕事に励んでもらうため、一人ひとりにできることがある。

漢字辞典をひくと、「医」という字は、「匸(かくしがまえ)」+「矢」で、矢をかくす容器で、病気などをいやすという意味はもともとはないようです。「医」の旧字は「醫」です。

殹(えい)+酉。殹は医(えい)を敺(う)つ形。矢を呪器としてこれを敺ち、病魔を祓う呪的行為を毆(殴)という。またそのかけ声を殹という。酉は酒器。その呪儀に酒を用いる。
上部は、医エイに殳印を加えて、しまいこみ隠す動作を示す。醫はそれと酉さけつぼを合わせた字で、酒つぼに薬草を封じこみ、薬酒をかもすことを示す。医者はもと、みこ(巫フ)と同じ仕事だったので、醫の酉を巫に代えた異体字もある。医エイと醫は、もと別字だが、今は医を醫の略字として用いる。字源より引用https://jigen.net/kanji/37291

「医」という漢字1文字を紐解いてみても、おもしろいですね。医にたずさわりながら、知らないことだらけです。

医師は、本当に忙しいです。労働時間も本当に長い。医師にいきいきと「医」の仕事に励んでもらうための一翼を、看護師が担っていかなければなりませんね。医師のためにもですが、それが、患者様のためになることですから。

そう言いながらも、、この2週間の連続勤務に弱音を吐きたくなる気持ちでいっぱいなのが、現実ですが。。今日も早く寝て、明日元気に働けるように、まずは、自分の健康を維持します!

しかし、疲れていても、noteに投稿させていただくことで、自分の考えが整理できたり、こんな文章でも読んでくださる方がいらっしゃると思うと、何か1つでも「へー」と思っていただけるものを書こうという、自分の新たな知識が増えるきっかけになるので、とてもありがたい存在になっています。できる限り、書いていきたいと思っています。

#COMEMO #NIKKEI

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