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餃子が栄養バランス抜群で、「完全食」の名を持つ理由を、詳細分析しているサイト

「オリーブオイルをひとまわし」というサイトをご存知でしょうか。

「男の料理は知識でうまくなる」
というのがコンセプトの、国内最大級、月間200万人が利用する、男性向け料理メディアです。「知識」の部分が非常に緻密で、面白いのです。私は女性ですが、このサイトを見ると、「今度あれ食べよ。」「これ作ってみよ。」「この話誰かに教えてあげよう。」とわくわくした気持ちになるので、時折活用させていただいています。


今日は、「オリーブオイルをひとまわし」で見つけた、餃子のお話を紹介したいと思います。
「餃子は完全食」といわれ、その栄養バランスのよさが見直されているということを分析した記事が、「オリーブオイルをひとまわし」に掲載されているのですが、非常に興味深いです。

私は好きな食べ物はなにかと聞かれると、他の食べ物も色々頭に浮かんできますが、結局「餃子」と答えてしまいます。
餃子って、自分で作っても、それなりの味になりますし、子供の頃から飽きずに、ずっと好きな食べ物です。また、餃子好きな方って多いのか、初対面の人と話しても、「あそこの餃子屋さん美味しいよ。」といった、会話のきっかけになり、話が弾む。というのも、餃子が好きな理由かもしれません。入院されている患者様から美味しいお店を教えて頂くこともしばしばです。

私の働いている病院の入院食でも、たまに餃子がメニューとして出てくることがあります。餃子が出てくると、患者様から「わ〜!餃子!」という声が聞こえてきます。まず、にんにくの香りも食欲をそそりますしね。餃子はやはり、入院食に出すのにも良い位の、栄養バランスの良い、完全食なのでしょうか。

餃子は皮の部分が炭水化物、餃子のあんには、たんぱく質である豚肉、ビタミン・ミネラルの供給源である野菜が豊富に含まれているのである。そのため、餃子を一皿食べるだけで食事バランスが取れるといった観点から、「餃子は完全食」という考え方ができるのだ。
さらに餃子の形態にも、注目すべき点がある。豚肉は体力回復にも役立つのだが、肉に含まれるたんぱく質は、消化吸収するのに時間もかかり、少なからず体に負担をかけてしまう。しかし、ひき肉にすることで、消化液に触れやすく、消化の負担を減らす事ができるのである。
そして、風味付けに使われるにんにくやしょうがなどの香味野菜は食欲を増進させたり代謝をアップさせたりするなどの効果があるとされている。(「オリーブオイルをひとまわし」より引用。以下同サイトより引用)

更に、「オリーブオイルをひとまわし」では、餃子の栄養成分と成人男性の1日に必要な栄養成分の比較をしているのですが、ここまでするか!という細かさであります。

<餃子1人前・10個の栄養成分>

エネルギー:335kcal
たんぱく質:17.3g
脂質:11.3g
炭水化物:37.7g
ナトリウム:457㎎
カリウム:414㎎
カルシウム:44㎎
マグネシウム:34㎎
リン:140㎎
鉄:1.4㎎
亜鉛:2.2㎎
銅:0.14㎎
ビタミンA:445μg
レチノール活性当量:42μgRAE
ビタミンD:0.2μg
ビタミンE:0.8㎎
ビタミンK:54μg
ビタミンB1:0.49㎎
ビタミンB2:0.2㎎
ナイアシン:4.2㎎
ビタミンB6:0.34㎎
ビタミンB12:0.4μg
葉酸:56μg
パントテン酸:1.32㎎
ビタミンC:13㎎
飽和脂肪酸:3.95g
n-3系多価不飽和脂肪酸:0.10g
n-6系多価不飽和脂肪酸:1.33g
コレステロール:44㎎
食物繊維(総量)2.4g
食塩相当量:1.1g

以下は、「日本人の食事摂取基準」(2015年版)により、30~49歳男性の1日の食事摂取基準と比較して充足率を算出しています。

エネルギー:2650kcal:13%
たんぱく質:60g:29%
脂質:59g~88g:19%
炭水化物:331g~431g:11%
カリウム:2500㎎:17%
カルシウム:650㎎:7%
マグネシウム:370㎎:9%
リン:1000㎎:14%
鉄: 7.5㎎:19%
亜鉛:10㎎:22%
銅:1.0㎎:14%
レチノール活性当量:900μgRAE:5%
ビタミンD:5.5μg:4%
ビタミンE:6.5㎎:12%
ビタミンK:150μg:36%
ビタミンB1:1.4㎎:35%
ビタミンB2:1.6㎎:13%
ナイアシン:15㎎:28%
ビタミンB6:1.4mg:24%
ビタミンB12:2.4μg:17%
葉酸:240μg:23%
パントテン酸:5㎎:26%
ビタミンC:100㎎:13%
飽和脂肪酸:3.95g
n-3系多価不飽和脂肪酸:2.1g:5%
n-6系多価不飽和脂肪酸:10g:13%
コレステロール:44㎎
食物繊維(総量)20g以上:12%
食塩相当量:8g未満

分析がこちら

1食分を1日の3分の1とすると、たんぱく質、ビタミンB1は栄養量を満たしているといえる。炭水化物は低めであるため、軽めによそったごはんと、充足率が低いビタミン・ミネラル・食物繊維補給のため、野菜の和え物やサラダなどをプラスするとよいだろう。

数字を目の当たりにすると、こんなに多くの栄養素が入っているんだと驚かされます。1食の食事としては、なかなかの栄養素が摂取できますよね。食事で、餃子のみ食べるということはまずありません。白いご飯と、野菜のおかずやサラダを一緒に食べれば、必要栄養量がかなり充足されるということですね。

餃子がこんなに栄養バランスが良かったなんて、科学的に証明されたような気がして、餃子好きとしては、嬉しい限りです。食べ過ぎは、脂質、塩分の摂りすぎになってしまうからよくないのでしょうが…。

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