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「歳をとっても学び続ける」はナンセンス?インプットよりアウトプットの姿勢と、こだわりを持ち続けることが脳の元気の源

こんにちは。NIKKEI STYLEの記事から、ご紹介します。『「人生100年」老年格差』(詩想社新書)和田秀樹著の紹介をされています。高齢者の学びはナンセンスという、ちょっぴり過激なタイトルですが、納得の内容です。

「歳をとっても学び続ける」のはナンセンス。では、老いと向き合い生きていくためにはどうすればよいのか。著者いわく、ある程度歳をとったら、新しいことを学び続ける「インプット」より、これまで集積してきた知識を「アウトプット」する姿勢が大事だという。

書籍の著者は、30年以上、高齢者医療の現場に携わっている精神科医です。

知識の豊富さを競っても、若い人のインターネットを駆使する力には到底及ばないだろう。しかし、高齢者には長年の人生経験がある。その過程で得た知恵を抽出し、組み合わせ、一つの独自の発想として創造すること、つまり「加工する力」があれば、高齢者ならではの存在感を発揮できる。具体的には、「自分の体験を語る力」を磨くこと。そして「聞く力」を高め、自分の体験の何が他世代に役に立つのかを捉えるのだ。
本書では山田洋次やクリント・イーストウッドなどの映画監督を例に挙げ、高齢になっても活躍するヒントを探っている。彼らに共通しているのは、年齢的な衰えがあっても、「何を描きたいのか」という思いや強い“こだわり”を持ち続けていることだ。映画監督だけでなく、今後は多くの仕事においてもビジョンの部分が重要になってくるに違いない、と説く。

定年退職をしたら、若い頃勉強したいと思っていたことを学び直す。という方もたくさんらっしゃいます。それはそれで良いのだと思いますが、それとは別にアウトプットするということが、脳にとっての元気の源になるのだということですね。

この記事を読んで真っ先に思い浮かんだのは、「自撮りのきみちゃん」のことです。90歳のアマチュア写真家、インスタグラマーとして様々なメディアに取り上げられているので、ご存知の方もいらっしゃると思います。海外メディアにも取り上げられている、熊本県に暮らす西本喜美子さんというおばあちゃんです。

私が最も好きな写真はこれなのですが、全部西本喜美子さん本人が自撮りをして、Macを使い、Photoshopで写真加工を自分で行い、Instagramに自分でアップしているのだそうです!

自虐ネタで、見てくれる人に笑顔を届けたい。ということなのですが、私は自宅で初めて見た時に、一人で声をあげて笑ってしまいました。上記、warukurumi.comの記事に、多くの作品が掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。趣味の域を超えています。Instagramのフォロワーは21万人を超えています。アウトプットどころか、70歳を超えて始められた写真の趣味が、きみちゃんの想像の域を超えた多くの人々に笑顔を届けていますね。子供や孫のようなお友達ができて、喜美子さんの生きがいだそうです。

以前に投稿した、この記事に通ずるものがあります。

私事ですが、私の父も仕事を退職後、放送大学で5年ほど学んで、学びたかったことの単位を修得していました。しかし、今は、学ぶ欲も冷めたようで、最近は、趣味の電子工作技術を生かして、何やらワンセグテレビの中古品を直したり、終活の一環で、これまで集めた電子工作コレクションを改造して、色々メルカリで売っているようなんです。。父曰く、ワンセグテレビや、携帯用ラジオは、最近防災用として、結構需要があるそうなのです。まさか父がタブレット端末やスマホを使ってメルカリで誰かとやり取りをして、販売しているとは。実家に帰るたびに驚かされます。でも、今日の記事を読んで、アウトプットの一つになるのかな。となんだか安心しました。

私は今は目の前の仕事に必死で、仕事以外に何もできていないですし、インプットの学びも絶対的に必要な年齢ですが、このnoteに投稿することで、アウトプットを経験させてもらっているなと感じます。「自撮りのきみちゃん」のようになれる自信はありませんが、強いこだわりを、高齢と呼ばれるようになるまでに作っていきたいものです。それが結果、歳を重ねた自分の為になり、いくつになっても誰かの役に立てるのかもしれません。

#COMEMO #NIKKEI

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