羽化の前
ちょっとしんどいなぁ、外出るの。
早起きしても、一度起きておめざを食べても、洗濯機が終了の合図を鳴らしても、布団に舞い戻り起きれなくなる日がある。
昨日がちょっとそうだった。
お店を開ける日だから、がんばって起きたけれど、洗濯物を干すのはパートナーに任せた。
からだがかゆかゆでなかなか着替えが進まない子のそばで、ずっとからだをさすりながら、何時になったら行けるかな、からだ重めだな、と思っていた。
お店を開けるとのんびりな日で助かったけれど、オーダーを受けたタルトは型から出す時にひびが入り、作り直すことになった。
相手の考えをうんうんと聞きながら、自分はどう思ってるんだろうか、自分の真ん中にアクセスできず、漠然とした不安感に包まれたまま、自転車を走らせた夜道。
ものすごい顔でぐいぐいと漕いでいたら、夕寝から起きた子を抱っこした夫が八百屋の前にいた。
泣いたから連れてきたのだという。
そこでハッと我に帰ったような。
三人並んでゆっくり帰りながら、帰宅後に甘えんぼだっこの子をひざにのせたまま、夕飯。
おばあちゃんが言うように、作りたてのお味噌汁はおいしい。
昨日わたしが買っておいたホタテを、春の野菜、のらぼう菜と一緒にご飯に合う味つけで炒めてくれていた。
そのまま布団にずっと。
寝かしつけたり、起き出したから半分寝ながら絵本を読んだり、繰り返しおっぱいを差し出したり。
ようやっと子が寝ても、布団から起き上がる気になれず、ひとりでいたくて、ひとりになれない部屋だから、布団をかぶってずっといた。
深夜になって、夫も布団に潜ったあとに、のそのそ起き出して、夜食を食べた。
少々過食気味。
お風呂に入るのも面倒に感じているから、休憩が必要かも。
明日もう一日なんとか乗り切って、日曜日はあたまであれこれ考えるのはお休みにして、絵本屋さんや公園での時間を楽しみたいな。
不調は変化の前サイン、というようなことがラジオから聞こえてきて、そうだったらいいなと思う夜。
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