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残ったキャンドルを再利用する方法

お気に入りのキャンドルも、最後はどうしてもロウが残ってしまいがち…

特に、天然ワックスを用いた自立式のキャンドル(ピラーキャンドル)は、キャンドルが溶けすすむことで変わっていく姿を楽しむ、という目的もある
ので、ワックスをひとかけも残さず使い切るのは困難です。

そんな訳で今回は、残ってしまったキャンドルの再生方法の一例をご紹介したいと思います^^


キャンドル再生の方法

1)容器に芯を固定する

まずは、座金を取り付けたキャンドル用の芯(ロウ含侵済)を用意します。
芯の長さは、容器に入れた時に頭が1cm以上出るような長さにしておくと作業しやすくなります。

また、座金の底に柔らかくした蜜蝋を貼り付けておくと、後の作業が楽になりますが、しなくてもOKです。蜜蝋は、少量のかけらをとって指先でこねるようにすると、粘土のように柔らかくなります。

↑ 柔らかくした蜜蝋を、座金の底に少量付けたところ
↑ 耐熱容器の底中央に、上記の座金+芯を固定したところ


2)キャンドルの残りを溶かす

加熱可能な容器にキャンドルの残りを入れて、加熱・溶解します。
加熱の方法はホットプレートがおススメです。使用する容器の材質を選ばず、引火のリスクも少なく作業できるためです。
この場合の温度設定は「保温」です。

ガスコンロで湯煎したり、レンジで温めたりという方法も可能だとは思いますが、私は引火(コンロ)やロウの変質(レンジ)が怖いのと、クッキングシートを容器にして使うことも多いため、ホットプレートで溶解するようにしています。

IHヒーターでももちろん溶解できますが、使える容器が限られる点にご注意下さい。

↑ 加熱可能な容器にキャンドルの残りを入れて温める

(ホットプレートで加熱する場合、)加熱容器としては、100円ショップでも手に入るような手付きの金属カップがオススメです。使用後にロウを綺麗に落とすのが大変なので、キャンドル専用にされると良いと思います。

それほど作業頻度が高くなく、専用の容器を用意するのが難しい方は、クッキングシートで作った簡易容器を使うことも可能です。

↑ 約20cm四方のクッキングシートをホチキス留めで箱状に成形したもの

ただしこの場合、箱の形が不定形なので、たくさんロウを入れると取扱いが難しくなり、火傷のリスクが高まります。
使用するクッキングシートは20cm四方以内とし、できるだけ小さいサイズに成形して、入れるロウの量を容器の1/3位までにすると扱いやすくなります。

3)溶かしたロウをろ過する

ロウがきれいに溶けたら、ロウの中にあるススや芯の残りカスなどをろ過します。この作業が面倒な方や出来上がりの見た目にこだわらない方は、単に割りばしでつまんで取れるものだけ取る、という程度でもOK。

↑ ロウをティッシュペーパー+茶こしでろ過している様子

現状私がろ過作業をする時は、ティッシュペーパーを一枚にバラしたものを1/4サイズに切り、茶こしの上に乗せてろ過しています。

↑ 数枚重ねだったティッシュを一枚にし、1/4サイズに切り出したもの


4)容器にロウを注ぐ

ろ過作業によってロウが固まってしまった場合は再度加熱し、完全に溶解した状態に戻してから、1)で用意した容器に注ぎます。

↑ 容器にロウを注いでいる様子

もし芯が倒れてくるようであれば、ロウを全部注いだ後に、割りばしの間に芯の先を挟むなどして固定すると良いです。

↑ 割りばしの間に芯の先を挟んで固定している様子


5)芯の長さを整えて、完成!

ロウが冷えて完全に固まったら、芯の長さを整えて完成です!
芯の長さはお好みですが、5-8mmくらいが個人的にはおススメです。
まずは長めに残して切っておき、一度火を点してみて炎が大きいようならもう少し切る、ということも可能です。

↑ 完成!


今回は、容器に入れて再生する方法をご紹介しましたが、蜜蝋主体のキャンドルの場合は、ドライヤー等で軽くあたためたものを粘土のように扱い、「手ごね」で好きな形にする、という方法もあります。

ミツバチさんたち&養蜂家さんたちが一生懸命につくり出して下さった貴重な蜜蝋をはじめ自然の恵みがたっぷりの天然ワックスたちは、ぜひ余すことなく使っていきたいものですね!

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