「100％の晴れ女」が出てくる新海誠『小説　天気の子』。

93%（もう少し上かも）の晴れ女としては、気になる。

【１．あらすじ】

家出少年帆高を助けてくれた女の子、陽菜。
過去例をみない、異常な雨降りが続くなか、陽菜がでかけるところは局所的に晴れるという、「100%の晴れ女」
陽菜の不思議な力を借りて、帆高とともに「お天気ビジネス」を始め、多くの人に喜んでもらおうとするが…。

【２．晴れ女としての感想】

※ネタバレあり

①100％の晴れ女～「上には上がいる」

フィクションに張り合ってどうする…。

いや、私だって、関東がゲリラ豪雨に見舞われながらも、私のいた場所は晴れ出した「局地的晴れ女」の経験もあるし！！
私は晴れ女だが、あくまでも私のハレの日、自分が楽しみになる予定を入れた日に力を発揮する。

ゲリラ豪雨に対して結界を張ったときも、私の誕生日でライブ参戦したときだったから・・・・

「『他人のために』100％の晴れを届けられる」点で、「プロ」の晴れ女だなぁとは思ったけど、これが悲しい結末につながるんだよなぁ。

むしろ、持続可能な晴れ女は私！

（何に張り合うのか…）

　②晴れ乞いあるある

・てるてる坊主はつかわない。

（引用）「バサリと陽菜さんが傘を広げると、バラバラッとてるてる坊主が飛び出てくる。傘の八本の骨にそれぞれ二対ずつ、計十六体のてるてる坊主を吊るした晴れ女専用傘だ。我ながら力作。」

　と、帆高は、特製「晴れ女専用傘」を陽菜にプレゼントしたものの、彼女に、突き返される。

　　
めちゃわかる、晴れ女はてるてる坊主を使わない・・・！（いや、てるてる坊主を使う晴れ男・晴れ女がいたらごめん！）

③晴れ乞いをして暑いとかいうな。

（引用）「もうね、久しぶりにめちゃくちゃ暑かった。汗をかかない方法とかググってきたけど、ぜんぜん役に立たなくって。」

あるある。暑いといわれるほど晴れる。
昔、友達数人と公園へお出かけしたときにも、当日の朝まで雨。
「晴れ女、頼むよ」なんて言われながら、ほんとうに晴れ出したら、「俺ヒートテックを着てたから暑いわ、晴れ女頑張りすぎだよー」なんて言われたっけ。
そうだよ、太陽が出たら気温は上がるわ。

備えあれば憂いなし、備えなくして晴れ乞いなし。

日傘、日焼け止め、水分補給、汗対策等お忘れなく。（一番暑い暑いとぼやくのは私だが。）

④「ハレの日」に晴れ女である誇りを噛みしめる。

　（引用）「奥さんになる人の、青空の下での白いウェディングドレス姿ってのは見てみたいじゃないですか。」

結婚式で「彼女を喜ばせたい」、とお天気ビジネスを利用する男性のコメント。素敵だなぁ。
そういえば、私自身、結婚式・結婚パーティーには20回は招かれているが、一度も「本日は足元がお悪い中」という挨拶は聞いたことがない。

ハレの日に晴れを届けられると、存在しているだけで、いいことをしている気分になるのが晴れ女。
（たまにはそういう気分にならないとやってられない）

⑤晴れ女から離れた感想

「もう二度と晴れなくたっていい！」
「青空よりも、俺は陽菜がいい！」

世間じゃこれが、胸キュンポイントだろうよ。
ただ、個人的には、帆高が「100％の晴れ女」ではなく「陽菜」を選んだあと、「自分が世界の天気をおかしくした」と葛藤する最終章がたまらない。


(引用)「世界なんてさ－どうせもともと狂ってんだから」


と、止まない雨に対する、須賀の台詞。

これな、「自分の選択に責任を持つ」のが大人というけれど、「割り切る」ことも、大人なのかなぁ。

【３．晴れたらいいね♪】

なんだかんだ、大事な日に晴れると嬉しいよね♪

そうそう、「晴れ女」というと「出た自称ｗ」と言われることもあったけれど、私は「有資格者の晴れ女」です。

「一般社団法人　全国晴れ男・晴れ女協会」https://www.hareotokokyoukai.com/

こちらの団体様の「晴れ男・晴れ女認定試験」を通過した晴れ女です笑

https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC-%E5%A4%A9%E6%B0%97%E3%81%AE%E5%AD%90-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%96%B0%E6%B5%B7-%E8%AA%A0/dp/4041026407

晴れたらいいね♪

ミスチルでいえばこの曲のイメージ。