平林緑萌

編集者。合同会社志学社代表取締役/星海社フェロー(業務委託)。写真は飯本貴子さんに撮っていただきました。漫画原作や文筆は草香去来(https://twitter.com/kyorai_kusaka)名義でやったりしています → https://amzn.to/2Bmpwcm

わかろうとすること、わかってもらおうとすること

057

 横臥している。外は夏だ。僕は夏が好きだけれど、夏に旅行に行くのが一番好きだ。
 ただ、いまは旅行に行くのも難しいので、夏の楽しさが半減してしまいそうな気がする。

 さて、上記の文章に対して、皆さんはどんな風に思っただろうか。
 共感を覚えてくれた方がいるかはわからないが、「ふーん、そうなんだ」とか、「へぇ、自分は夏は苦手だな」とか、そういった感想を持った人はいそうである。

 ここで

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脱薬への道遠し

056

 今日は通院日だ。ここ数回、主治医と相談しつつ、眠剤の量をかなり減らしたのだが、どうも急に減らしすぎたようで、それもあったのかちょっと調子を崩してしまった。
 幸い、最大量を処方されていたときの余りが手元にあったので、自分で調整してなんとか持ちこたえたけれども、また少し処方量が増えることになるだろう。

 薬の依存性というのは、もちろんモノにもよるのだが、差はあれど眠剤というのは飲み始め

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のろのろとした助走

055

 先週あたりからまた睡眠障害がひどくなり、「あー、これはまた鬱の波がきたな」と感じている。
 かのどくとるマンボウ北杜夫も書いていたように、鬱の時期というのはきちんと服薬をしてなんとかやり過ごすしかない。
 とはいえ僕は流行作家ではないから(これは皮肉ではない)、そうも言ってられない。いわゆる標準治療をしていたら餓死してしまう。

 ゆえに、別の方法として、非常にのろのろとではあるが助走

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余計なことをやらない

054

 鬱々と過ごしていると、何かしなければならないという焦燥感が募るというのは、よく知られたことである。
 この問題に対する解として、「まずできることからやってみる」というものがあって、こちらもまたよく知られている。
 ただ、これは実はけっこうな曲者なのではないかと僕は思っている。

 というのも、確かに何もできないよりは「何かをした」という達成は得られる。それがステップになって次の段階に進

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時間だけが消し飛んでいく

053

 具合がよろしくなく、昨晩は多めに眠剤を入れたがどうも意味をなさなかったようだ。
 したがって非常にだるく、横たわってうなっている。
 まだギリギリのところでネットには出没できるので、時間の確認もかねてTwitterだけは覗いている。

 これは鬱の人によくあることだが、具合が悪くなると無の状態で時間だけが消えるようになる。
 通院をはじめる前の僕だと、深夜に帰宅して風呂の追い炊きボタン

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善良でないものの患い

052

 昨日あたりからまた鬱の野郎のご機嫌芳しからず、今日はカウンセリングに行って夕食を作るくらいしかできなかった。
 具合の悪いときにカウンセリングのためにいろいろと思考を言語化するのは堪えるのだが、予約を入れているしやらないわけにもいかない。
 なお、カウンセリングについては、担当カウンセラーにも守秘義務があるものだし、ここでは突っ込んだことは書かない。カウンセリングに興味のある人に、どん

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