ラスクちゃんがQuest対応させるのに一工夫必要な話

※いつも通り前書きがありますから「方法はよ」という人は目次を参考に必要な部分から読んでください。


公式Quest対応ラスクちゃんが何故かバグってる

おま環説もありますが、BOOTHでラスクちゃんを買うと一緒に同梱されているQuest対応ラスクちゃんのハンドサインが何故かバグってるんですよね。
左手をidle状態にしないと右手のハンドサインが動かない。けれど常時右手で制御する表情は動く。
恐らくAnimator関連の何かが良くないのでしょうけれど、VRChatアバターのAnimatorをツールなしで調整するのは初心者向きではないです。
ですが、Quest単体でラスクちゃんを使いたい人はかなり多いでしょうし、何よりQuest対応をしたいという人が諦めてしまったらもったいないですから、今回はできる限り簡単にラスクちゃんをきちんとした形でQuestさせる方法を解説します

では、本編です。

必要なもの

•VRCSDK3(ツールのバージョンによってはSDK2も使える)
•VRCQuestTools

もうおわかりですね。
PC版のラスクちゃんをQuestToolsでコンバートしてQuest対応させるだけです
はい!解説終わり!!帰れ!!!他のアバターもQuest対応しろ!!!

と、言うだけならTwitterでツイートすれば良いレベルで済む話ですから、今回はQuest対応をしたいPCユーザー向けにQuestToolsを使ってQuest対応させる方法も1から解説します。

追記2024/02/26
QuestToolsがアップデートされ大幅な変更があったため、最新版の解説記事を書きました。ver2.0以降をお使いの方はこちらをご覧ください。

方法

①VCCからVRCQuestToolsをimportする

VCCのProjectsにてManage PackagesからVRCQuestToolsをUnityProjectに加えます。
Unity内でimportするやり方もありますので、どちらかで導入してください。

②Unity Projectの作成やSDKのimport、使いたいアバターのimport等アップロードできる環境を揃える

今回は”ラスクちゃんをきちんとした形でQuestさせる”のがテーマですから解説に用いるアバターはラスクちゃんです。
Quest対応させたいアバターのUnity Projectが既にある場合はそのまま使用できます。

③Quest対応アバターを作る

画面上部のVRCQuestToolsから「Convert Avatar for Quest」を選択するとウィンドウが出てきます。Hierarchieにアバターが一体しかいない場合は自動的にそのアバターが選ばれるはずです。複数体いる場合等はウィンドウ上部のアバターの名前を確認してください。

テクスチャサイズを任意で設定して(何も変えなくてもOK)変換を開始。
変換には少し時間がかかります。

④PhysBoneの削減をする

PCVR用アバターをQuest対応するといったことを想定しているはずですので、ほぼ必ずPhysBoneの数が超過します。超過した場合警告が出ます。
PhysBone Component:8個まで
PhysBone Collider:16個まで
となっています。大体超過するのはこの二つです。
(PhysBone Collusionに関しては中々超過しませんが、超過した場合PhysBone Componentの数を更に削るかAvatar Optimizerを使って64個までに調整しましょう。)
残すべき優先順位は自身の残したいPhysBone順で良いと思いますが、自分は
髪(特にポニテ等)>ケモ耳>尻尾>服と決めて残しています。
現状PCVRユーザーが多いですしQuest単体ではある程度仕方ない部分はあるので、PhysBoneを削るのはまぁまぁ心が痛みますが、人思いにカチッと。

※写真は「ぼくのかんがえたさいきょうらすくちゃん」です。
PhysBone削減時に参考にしてみてください。

PhysBone関係でつまづいた場合は以下の記事を参考にしてみてください。

⑤アバターをアップロード

VRCSDKのShow Controlpanelを確認して問題がなさそうならBuildTargetをAndoroidにして、アップロードしましょう。

Quest対応は以上で完了です。
マテリアルエラーやPhysBone関係のせいでケモミミや髪の毛、しっぽが溶けてないかQuestユーザーに確認してもらいましょう。
ラスクちゃんをQuest対応させたときは特にエラーは出なかったので、大丈夫だと思います。

ご質問がありましたら気軽にお聞きください。
Twitterに頂ければ早めに返信すると思います。

では、また今度。

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