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ムーミンと赤子

お腹の赤ちゃんの性別が分かる頃、何故かムーミンの作者のトーベ・ヤンソンのことが気になって調べていた。彼女が「男の子は戦争をするから子は産まない」と決めたことが分かったのと、ほぼ同時にお腹の子が男の子と分かり「そうなんだって」とお腹に話しかけた。言われた方も困るかなとは思う。

〜5歳くらいの頃。コロナ直前か初期だったと思う。隙間時間に、自分の趣味でムーミンを順番に読もうと借りてきた。ダメもとで読み聞かせをしたら、ものすごく興味を示して、洪水の話は1日。彗星の話は2日で読んだ。あの年頃には結構な文字数だと思うけれど、とても集中して聞いていて、読み終わる頃には喉が痛くなった。

洪水も彗星も、どちらも暗くて恐ろしい話だと思うので、最後まで読み切るとは思わなかった。後から考えると、この母子は何をしてるのだろう?と不思議で、今でもよく分からない。ちから尽き果てて、その後の楽しいムーミン一家シリーズは未読。

その後も、読もうと思っているけれど、ママ家出とか、いろいろ不穏ワードを見かけるので、本当に楽しいのか、ちょっと疑っている。それにムーミンが成長していくらしいので、少しずつ子の成長に合わせて読むのがいいかもしれない。

最後まで読み切れたのは、絵の力も大きいと思う。とても情緒的な情報量が多く、作品の空気に圧倒されっぱなしだった。

つわりの時に食べられたものは、子の好物という説があるけれど(マックのポテトとか)このムーミン2作品も、子の好みでもあるのかもしれない。普段、怖いものは読まないので。

戦争を避ける、防ぐ人になってくれるといいのだけれど。

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