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mofi|はみだしコラム

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mofiの週刊マガジンに掲載し、小原および三谷個人のページで無料展開している「ご挨拶」「編集後記」のコラムたちをまとめたマガジンです。その週のコラム紹介や、ニュースに関するこぼれ… もっと読む
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#MOFi

8年越しに東京へ

先日のmofi 第229号でお伝えした通り、ぼくは8年半越しの帰国のため、現在慌ただしく動き回っています。 ご報告。小原、帰国します。 黒い感情を引き連れて、東京へ。mofiの体制変化についても、展望を共有。(掲載:mofi 第229号 2018/11/26) 荷物の運び出しは終えたものの、手荷物や機内預かりの物を整理するのにまだまだ時間がかかりそうです。 車を売ったり、インターネット契約を打ち切ったり、日本でいうETC的なサービスを解約したり、アパート引き払い後の査

ハリウッド大作映画の出来に、目くじらを立ててもいい理由

前回の『レディ・プレイヤー1』に引き続き、ウェブデザインもリニューアルされた講談社「クーリエ・ジャポン」さんで掲載させていただいている「現場目線のハリウッド」。第10回の今号は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を取り上げています。 アップしていただきましたので、ご紹介です。 「クーリエ」さんは会員制のウェブ・マガジンですので、一定領域を越えると、残りの文面を読むのに登録が必要となっています。 前回までの9話分は寛大な無料スペースを設定してくださっていたため、ご登録いた

質問箱なんてものがありまして

2週間ぶりです。 今週の私は、急きょ数泊だけ東京にステイしています。いま、ちょうど滞在期間の折り返し地点を迎えました。私用をはさむ余裕はなさそうですが、突然ご連絡を差し上げる方もいるかもしれません。 恐れ入りますが、その折はお時間ございましたらぜひお付き合いください。 さてサンディエゴでは、今年もコミコンが大賑わい。完全に業界イベントと化したファンの集いで、大作映画やドラマたちの新着情報が次々に発表されました。 このあたりは今週のニュースにて。コムキャストのフォックス

真夏の週末興行。アメリカで注目のインディ映画7選

今週のmofiは海の日でお休み。ということで、この「はみだしコラム」で全米の週末興行をおさらいしつつ、現在アメリカで公開中の注目のインディ映画たちを紹介。大作映画だけではない「スペシャリティ」作品カテゴリーで、北米映画の層の厚さに触れます。 『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』に、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』。日本の海の日の連休は大作が目白押しだったようですね。 一方の北米では、マーベル/ディズニーの『アントマン&ワスプ』が2週目でも2位に食い込む一方、ソニ

バックナンバー解放に向けた変更のお知らせ

本稿、ご案内と、マガジン購読者(検討中の方も!)のみなさまへのお知らせです。 mofiをnoteで掲載しはじめたのは、さかのぼると197号から。ところが、配信体制を十分に理解していなかったこともあって、207号までのコラムとニュースは「単品課金」+「マガジン登録」のふたつの設定を「重ね掛け」していました。 単品の記事のみを購入されたい方には問題のない話なのですが...。そうなると継続課金メンバーは、購読開始月前までのバックナンバーを読むことができません。 もちろん「アー

AXパネル登壇のご案内

2018年も7月に突入しましたね。今年も、いよいよ後半戦の始まりです。 今年になって私も初めて知ったのですが、7月1日は「カナダの日」。なぜかカナダ領事館のイベントに招かれたので、日曜は家族で隣国の建国記念を祝ってきました。近所のホームパーティーへご飯を食べに潜り込んだ的な参加レベルでした。完全に外様。 娘の名前には、カナダの代表的な樹木の漢字を折り込んでいます。 その娘が初めて参加する公式パーティーが、カナダを祝うイベントだということに、親バカな2人はニヤニヤ。 こ

ムービーパス:最新15記事のスクラップブック

211号のコラム用に引用した記事の数々を、リストにして掲載。すべて英文ですが、邦訳タイトルを読み通すだけでも雰囲気は掴めるはず。詳しく調べたい方のために。 先週のコラムは、mofi上で正式にムービーパスについて取り上げたわけですが...。いつもは注釈をつけて引用元の記事を列挙するところ、長文になったので割愛しました。 かといって、そのままでは正確性を問われかねないので、今回は「編集後記」の場を借りてソースを紹介していきます。 いずれも、5月末から6月後半にかけての主だっ

モーガン・フリーマンの至言

三谷のコラム「撮影初日の感慨、契約の世界」のトピックに絡んで、少し横道に逸れつつ、むかし話。モーガン・フリーマンに投げかけた質問への回答と、コラムが触れている「プロデューサーの仕事」のあり方とのつながりに触れます。 「父の日」をはじめて父として迎え、「父」の肩書きにお似合い(?)なビール腹をさすりながら、穏やかな週末を過ごす日曜日。 全米ではこの週末に公開されたピクサー最新作『インクレディブル・ファミリー』(日本では8月1日公開)を家族で鑑賞することができたので、お父さん

ストーリーテリングの悪しきセオリー

定番、定石、おきまりの展開。物語には大抵、セオリーとでもいうべき「型」があるもの。 そんなセオリーや「型」には利点と欠点があって、その活用には良し悪しが伴ってくる。「型」にならう展開は、語り部に対する安心感や信頼感を与えてくれる。ところが「セオリー通り」でさえあれば観客の心を必ず掴める、とも言い切れない。使えばいいという話でもない。 もちろん、使わないという選択肢もある。 その代わり、レールから外れやすくはなるのだけれど。 使い古されたセオリーは、英語圏では「クリシェ

ア・フュー・モア・シングス

今週の映画ニュースで選外となった音楽系記事と、次号用の予習ともいうべき『デッドプール2』関連コラムを紹介。今号の三谷コラムは、ネットワーキングのもうひとつのエッセンスに触れてます。 アメリカは先週末、戦没者将兵追悼記念日(メモリアルデー)の祝日で三連休でした。我が家はどこへも出かけませんでしたが、子供用のハイチェアやその他もろもろの買い物などで忙しくしています。 そんな連休を挟んだ今週のニュース、特に興行面が面白いことになっています。『ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

偉大なるケヴィン・ベーコン・ゲーム

今回紹介する206号コラムのトピックと、米カメレオン俳優ケヴィン・ベーコンとの関連性とは? コネクションを作る「ネットワーキング」のポイントを、別の角度から考察。 銀幕の寵児アメリカ人が大好きな加工食品をラストネームに持つ、銀幕の寵児ケヴィン・ベーコン。『フットルース』(1984年)で、田舎町の風紀をダンスで乱す反逆児役を演じた彼の姿に魅了されなかった30代など、いない。 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のスター・ロードに言われるまでもなく、全人類が脳裏に焼き付けて

ビジネスSNS、使ってますか?

今号のmofiは、ビジネス特化型SNS「LinkedIn」と「ネットワーキング」について。 フェイスブックとほぼ同時期に上陸したSNSだったにも関わらず、日本ではいまだ定着しきっていない「LinkedIn(リンクドイン)」。ビジネス特化型SNSとしては全世界5億4,600万人(18年第1四半期決算)のユーザー数を数え、英語圏ではいまや必須のビジネスツールです。 日本ではsansanが展開している「Eight」が、2017年からSNS機能への拡張を図っていますね。デザインも

ムービーパス騒動の現状まとめ

【2018/5/2:更新】5/2になって、ムービーパスが見放題プランを当初の通り$9.95均一に戻したと発表しました。ということで一部加筆してます。 今週はゴールデンウィークで、月曜祝日が休刊のmofiはお休みでした。そのことをすっかり失念していたため、締め切り(だと思っていた期日)までに書いたコラムは翌週までおあずけに。でも、それに合わせてしまうと挨拶文か編集後記で触れたかったニュースが古くなってしまう。 そこで、はみだし文を書いて発散することにしました。 毎回、しつ

「大ヒット上映中!」の実態。

引き続き数字に斬り込む、今号のmofi。 コラムを執筆したケイン(三谷の愛称)は丁寧な語り口で、言ってみれば「いまさら人に訊けない」興行収入の仕組みをわかりやすく解説しています。 大手のハリウッド・スタジオが映画を公開するには、それなりの経費がかかるというもの。ましてや製作規模が世界最大級なブロックバスター映画ともなれば、元を取るための損益分岐点が天文学的な数字になることもあります。 そんなとき、映画産業にとって良質な映画とはなにか? 単に「当たる」「当たらない」「面白