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mofi|コラム

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mofiの週刊マガジンに掲載し、小原および三谷個人のページで無料展開しているコラムをまとめたマガジンです。その週のコラム紹介や、ニュースに関するこぼれ話的な内容も載せています。
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#今週の表紙は

カンヌで迎えた30歳|mofi 205号 編集後記

2018年5月15日。30歳の誕生日は、カンヌ映画祭出張の最終日のミーティングが終わったあと、チーム3人で迎えた。これ自体に取り立てて意味はないのだろうが、30歳をこういうキリのいい形で迎えられたことは、個人的には感慨深い。 映画をつくる仕事をすることを志してから10年、ここに至るまでの歩み簡単に振り返りたい。(まだできていない自己紹介をいずれ記事にする予定だが、そのさわりだけでも。) 2008年。20歳で映画づくりを志す。 2011年。就活はせずに賭けに出た大学院留学

「コネ」はつくるもの|mofi 204号 ご挨拶

「コネ」という言葉に初めて触れたのは、人生ゲームだ。「コネカード」という特殊なカードをひき、自分の「人生」の「ゲーム」を有利に動かせることを無意識的にでも刷り込まれた人は多いはず。 次に目や耳にすることが多いのは、学生のとき、就職活動を行うときかもしれない。「コネ採用」「コネ入社」という熟語をつくるこの「コネ」ということばを、たとえば面接で落ちたときに聞くにつけ、嫉妬をおぼえた人もいるかもしれない。 とりわけエンタメ業界、テレビ局・広告・新聞などの分野では、どこどこの会社

映画ビジネスの基礎固め。|mofi 203号 編集後記

今週のコラムは、みなさんが普段行く映画館に払うチケット代がどのように作品に戻っていくか、ざっくりと語ってみました。 この映画興行の話は、「中の人」からすると当たり前のように扱われて、ことさら取り上げられることもありません。しかし、映画を語ったり、観たり、作ったりするうえでは、興行収入という指標は切っても切り離せない関係なのです。だから、note の連載の早い段階で押さえておきたいと思い、執筆にいたりました。 映画は芸術でありながらビジネスであるという、なんとも難しい立ち位