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アメリカ社会を写す鏡? 精彩を欠いたスーパーボウルの週末 | 今週の映画ニュース

スポーツの祭典が開催された日曜夜。興行はというと...あまり芳しくはないようだ。(掲載:第236号 2019/02/04)

【興収:2月第1週】『ミスター・ガラス』3週連続1位も、スーパーボウル興行は過去19年で最低水準

『ミスター・ガラス』は$9.5Mで1位、『ジ・アップサイド』は$8Mで2位、今週全米公開となったアクション・スリラー『Miss Bala』は$6.7M で3位と、興行で$10Mを記録する作品は一本もなく「涸れた」週末となった。アメフトの一大祭典であるスーパーボウルで家庭で過ごす人が大半を占めるため、例年非常にスローな興行になる傾向にあるが、それにしても近年稀にみる低水準。(M)


【スーパーボウル】コマーシャルも見逃せないスーパーボウル 秀作を振り返る

アメフトの祭典であるスーパーボウルは、テレビコマーシャルの祭典でもある。広告枠の価格も破格とだけあって、各企業は一押しの力作を持ってくる。今年のスーパーボウルのなかの秀作・奇作・問題作など、ご覧いただきたい。(M)


【スーパーボウル】ハーフタイムショーのマルーン5、味気も魂もないパフォーマンスと酷評

「ハーフタイムショーのためにスーパーボウルを見る」という熱狂的な人が続出するくらい大注目のハーフタイムの音楽パフォーマンスが、精彩を欠いたようだ。今年のスーパーボウルをめぐる政治的な背景については小原のコラムに詳しい(はずだ)が、誰がハーフタイムをやっても今年は厳しかったのかもしれない。いずれにしても、アメリカの社会の変化にともなって、これまでのような楽観的なスーパーボウルというわけにはいかなくなることは確かだろう。(M)


【日本IP】「名探偵ピカチュウ」映画続編を企画開発へ

脚本家は『22ジャンプストリート』『クローバーフィールド・パラドックス』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のOren Uziel氏。1作目の公開前から2作目の脚本執筆が開始されるということは、それだけの自信の現れと見てよいのかもしれない。1作目の公開は2019年5月。(M)


【日本興行市場】2018年の日本の興行市場は昨年比3%減も$2B水準保つ

毎年1月下旬〜末頃に発表される、映画製作者連盟の年間統計は、業界関係者ならずとも、興味ある方はぜひ参照いただきたい基礎資料。(M)

2018年 (平成30年) 全国映画概況


【サンダンス映画祭】大賞には “Clemency” “One Child Atop” など 受賞者発表

今年は主要4部門中5人の女性監督(1名の男性監督)が最優秀賞を受賞する年となった。多様性をめぐる議論が叫ばれる時代の趨勢を反映した結果ともいえよう。(M)


【訃報】アカデミー賞授賞のフランス人作曲家ミシェル・ルグラン逝去 享年86

たくさんの作品が挙げられるが、『シェルブールの雨傘』では美しき憂鬱を、『ロシュフォールの恋人たち』では儚き愉快さを音楽に乗せて届けてくれた偉大な作曲家の訃報には、思わず涙してしまった。ただただご冥福を祈り申し上げます。(M)

編纂三谷匠衡 / 初出:2019/02/02 第236号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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