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クリスマス「お祭り」前の静けさ | 今週の映画ニュース

賞レースでは、前哨戦で目玉とされる映画賞でノミネート作品が発表。いよいよ本格化する年末興行を前に、ビジネス面でも良い数字が報じられた。映画界の未来は明るい?(掲載:mofi 第231号 2018/12/10)

【興収:12月第2週】落ち着いたクリスマス前興行も『シュガー・ラッシュ:オンライン』3週連続1位

$16.2Mで3週連続1位を獲得した『シュガー・ラッシュ:オンライン』は、2位『グリンチ』の$15.2Mよりわずかに多い程度と、落ち着いた興行であった。今週末には、下馬評が極めて強い『スパイダーマン:スパイダーバース』、クリント・イーストウッド監督最新作『MULE(原題)』、ピーター・ジャクソンプロデュースの『移動都市/モータル・エンジン』、そしてクリスマス週はディズニーの『メリー・ポピンズ リターンズ』、中国で$93.6Mの記録的初週を記録した『アクアマン』、トランスフォーマーシリーズの『バンブルビー』といった話題作が公開を控えており、興行もいっそう跳ねることだろう。(M)


【興収:2018年総括】記録的な速度で$11Bを突破する北米年間興行収入

やれストリーミングの登場で、映画興行のパイは奪われるのではないかと心配していた勢(私含む)にとっては杞憂だった? 結果が出ている模様。速報値につき、決定的数字は追って紹介させていただきたい。(M)


【賞レース】ゴールデングローブ賞 ノミネート作品一覧

賞レース大本命のアカデミー賞の前哨戦と言われながら、その注目度と柔軟さにおいてはアカデミーを超えるのではないかと言われるゴールデングローブ賞。投票母体のちがいが生むノミネート作品の幅広さをご覧いただきたい。(M)


【賞レース】ケヴィン・ハート、2019年アカデミー賞司会を降板へ

打って変わってアカデミー賞では、これまた「読み違い」事件以来のスキャンダル?が発生。内容は、司会予定であったコメディアンの10年前の同性愛者差別的発言。これが掘り起こされ「炎上」。謝罪を求められるも抵抗した本人だが、このような結末に。過去のあやまちをどこまで遡って精算するか? 『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』の監督降板劇との共通点を考えさせられる。(M)


【映画】マーベル初のアジア系ヒーロー “Shang-Chi”は次のブラックパンサーになりえるか

つい先日発表された、マーベル・スタジオ初のアジア系スーパーヒーロー “Shang-Chi”。ブラック・パンサーと似た現象で、スーパーヒーロー作品が映画における人種の多様性の動きを突き動かす力になりえるか。ちなみに、コミックのShang-Chi のモデルはブルース・リーだそう。(M)


【予告編】『アベンジャーズ』最新作の予告編公開

予告編公開後 24時間で2.89億再生を突破した、話題作中の話題作。読者のみなさんにもぜひご覧いただきたい。全米公開は2019/04/26。(M)

編纂:三谷匠衡 / 初出:2018/12/10 第231号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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