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final VR3000こそ寝イヤホンの答え

オーディオには答えがない。
だからこそ自分にとって最も適した音質や使用感を探り続けていく沼へと落ちる。

そんな中で自分にとって限りなく答えに近いものを見つけたオーディオのカテゴリがある。

寝ホン(寝イヤホン)だ。

寝ホンとはつまり睡眠用のイヤンホホ。
快適な睡眠を実現するために必要な要素を持ったイヤンホホのことだ。

明確な定義はないが、寝ホンで特に求められる要素はやはり装着感。

  • 小さく軽い

  • 外れにくい

  • 耳への負担が少ない

このあたりだろうか。

昨今はこの要素に特化した寝ホンとしての使用を想定されたモデルがチラホラ出ており、そういった商品を選ぶのはいい選択肢ではある。

では、自分にとっての寝ホンの答えは何か。
ついに答えに近いものを導き出すことができたので紹介したいと思う。

final VR3000 for Gaming

finalという国内のオーディオブランドから発売されているバイノーラル音声特化イヤンホホ

ASMRやゲームでの使用を想定したチューニングがされている。
定位感と解像度に優れ、低音をあえて抑え中高音を重視した音は没入感を味わいやすい。
for Garmingを名乗るだけあってFPSゲームはやらないが敵の位置が分かりやすかったりするかもしれない。

このイヤンホホの前身ともいえる商品としてE500という商品もあり、こちらもとても優れた商品のため寝ホン以外の用途では是非検討してもらいたい。
余談だが、このE500がバズった(?)時にはそのASMRに特化した性能から「えっちなイヤホン」とも呼ばれていた。


さて、商品の説明をしたところで本題の寝ホンとして優れていた理由を触れていく。

その前に睡眠時のイヤンホホで聴くものは主に

  • デジタルカードゲームなどのゲーム配信

  • ASMR(非エロ)

DCGの配信は、長時間配信が多くうるさくない、画面を見なくても大雑把に展開が分かる、動画にあまり意識が向きすぎず睡眠の邪魔をしない点が気に入っている。
睡眠時以外にタブレットで動画を見る際にもこのイヤンホホを使用している。

音質


まず音については前述した通りだが、癖のなさ、低音のおとなしさが素晴らしい。
優しい音作りで不快感が一切ない。それでいてしっかりと粒立った音が心地いい。
音楽においては刺激不足という感じではあるが、音楽に特化された高級イヤンホホとも差別化された唯一無二な存在だ。

装着感


ASMRを聴く場面として睡眠時を選ぶ人は多いだろう。
ASMRはこのイヤンホホの得意分野ではあり音については申し分ない。
だが着け心地の部分はどうだろうか。

では最初に挙げた寝ホンに求められる要素に沿って確認していこう。

まずは「小さくて軽い」かというところ。
このVR3000、大きさとしては決して小さくない、しかしとても軽く感じる。そのわけはABS樹脂という素材にあり、軽量かつ高い耐久性を誇っている。
また大きさについては、高額イヤンホホによく見られる耳掛け型を採用しており、フィット感において重要な役割を果たしているため軽ければ全く無問題だと思っている。

次に「外れにくい」
これについては前述した耳掛け型、耳掛け式イヤホンの王道メーカーから名前をとったSHURE掛けとも呼ばれる装着法を採用しているため、外れにくさに文句はない。
先ほどVR3000の前身として挙げたE500のようなイヤンホホの場合どうしても耳から出っ張る部分が多くなってしまうため外れやすくなってしまうが、耳に掛けていることと出っ張りの少ない形状のVR3000ではその心配は少ない。

続いて「耳への負担が少ない」か。
ここまでの内容と被るが、軽く、出っ張る部分が少ないことで負担は少ないといえる。
耳への負担がかかるケースとして横向きにイヤンホホごと耳を潰すような姿勢で寝てしまうケースが挙げられる。
これについてはVR3000では睡眠用の柔らかい素材のイヤンホホよりは劣るが、通常のイヤンホホよりは遥かに負担が少なく感じるため素材の効果が大きい。
ちなみに寝ホンとして発売された商品のレビューを見ていても横向きで寝ると痛いというものがやはり多く、これについてはVR3000に限らず負担を避けるのは厳しいのかもしれない。

今更だがVR3000は有線イヤンホホだ。
寝ホンにおいても無線か有線かで議論が交わされることも少なくないが、自分は絶対に有線派だ。
そもそも耳掛けできる無線が少ないこともあり装着感の部分で優位なうえに、毎朝外れたイヤンホホが見つからずパニックになったり、バッテリー管理の煩わしさもある。
ここについては好みと言わざるを得ないが、VR3000を擁する有線の勝ちということにしておこう(?)

最後に自分がこの記事を書くにいたった最大のVR3000の強みを語りたい。
高い耐久性だ。
この記事を書く前の晩にVR3000の右側がお亡くなりになりました。
実に2年半ほど活躍してくれました。
寝ホンにしてからは2年ちょいだろうか。
「壊れたのに耐久性?」と思う方もいるだろうが、イヤンホホは結局のところ消耗品だ。
日頃からコードやハウジングに負荷をかけ続ければ割とあっさり断線などの故障を招いてしまう。
寝ホンならどうか。考えただけでもイヤンホホにとって過酷な環境だ。
寝相でハウジングを圧迫され、コードは引っ張られ……実際これまで寝ホンが長持ちした試しがない。
寝ホンとしてぞんざいな扱いをしてしまっていたVR3000の2年半は少なくとも自分にとって衝撃的な長持ちであり、寝ホン最大の問題を十分に克服した製品だったと思う。

耐久面の問題の解決策として安い商品を選ぶという選択肢がある。
というか大体の人が寝ホンは安いものを使用しているだろう。
前述の過酷な環境、意識のない状況下で高級なものを身に着けるのは誰でも抵抗がある。
おそらく多くの人は寝ホンには2,000-3,000円くらいのものを使っているはずだ。
この価格帯は種類が多く、寝ホン向けのものも含め優れた商品も多い。

ではVR3000は?7,000円程度と寝ホンとしては高額だ……。
自分が寝ホンとしてすぐ使用しなかった理由はそこにある。
しかし、実際の使用感、そして今日まで生きながらえた耐久性を思うと、2,000円のものを複数買うより遥かにいい買い物だったということを自分は伝えたい。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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