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#09 新しい仕事が次々と舞い込んでしまうようになる方法

しがないエロライターだった俺が、ベストセラーのゴーストライターに成り上がるも、やがて朽ち果てるまでの軌跡を振り返るとともに、それを戒めとしてライターとして大成するための極意について書く。

このたび、実用書の「お手伝い」をすることになりました。
もし出版社からお許しが出たら、noteでも紹介させてもらおうと思います。
お許しが出なかったら何もなかったようにスルーしますが、もしも本屋さんでそれっぽい本を見かけたら、「おっ、もがじが書いたのかな?」と手にとってやってください。
ここでは読めない俺の文章になってるはずですので。

な~んて、ちょっとかしこまった感じで書いてみたりして。
ども、多最上もがじです。

さて、今回、俺に仕事の依頼をしてくれたのは、10年以上前に一緒に本を作ったことのある編集者さん。
以来、本当にたま~に飲みの席で会って、お互いの生存確認と近況報告をするくらいの関係だった。
野暮な質問などするつもりもないが、何かのきっかけで俺のことを思い出してくれたのだろう。
ありがたい話だ。

ところで、この話をするといつも驚かれるのだが、フリーになって20年以上、俺は今まで一度も、「売り込み」というものをしたことがない。
仕事がなくて困っていると、不思議なことに、ちょうどそのタイミングで新しい仕事が舞い込んでくる。
そうだ、俺は運だけで生きてきた!
俺ぐらいになると、つい自虐もポジティブになってしまうから困ったもんだ。
なんて話はどうでもいい。

運だけで生きてきた俺だからこそ、自信を持って言えることがある。
「仕事は人脈がすべて」だと。
だってそうだろう。
俺に1人の知り合いもいなければ、どんなに運が良くても声をかけられることはないんだから。

ちなみに、「noteで書いてみない」と勧めてくれたのも、また別の知り合いの編集者だった。
そもそも俺は、ブログだとかツイッターだとか、ネット上における個々の情報発信にはなんの興味もない人間だった。
だから、彼が教えてくれなければ、今もってnoteの存在すら知らずに生きていただろう。
俺がnoteで定期的に書いていこうと思った一番の決め手は、「連載を持つ」ことによって、「書くしかない状況」に自分を追い込めば、俺のような怠惰な人間でも書き続けることができるのではないか、そして書き続けることで、「自分にしか書けない何か」を見つけられるのではないかと期待したからだ。
そして、その思惑は今のところ順調に、いい感じで俺を追い込んでくれていると思う。
プロとして生きていくための編集者とライターの関係性については、後日しっかり書くつもりでいるが、人間、一人だけでできることは少ない
このことは、なるべく早めに知っておいたほうがいい。

そもそも俺が本の世界に進むことになる扉を開けてくれたのは、大学進学で一緒に上京してきた同級生だったし、ベストセラー本のゴーストは、著者であるA氏本人が直接俺に声をかけてくれたのがはじまりだった。
とりとめもない感傷に浸る前に昔話を回収すると、これまで関わってきた一人でも欠けていたら今の俺はいなかったということだ。

では、どうすれば人脈を広げていくことができるのだろう。
仕事の営業を一度もしたことがない俺だから言える、確かなことがひとつある。

「来た仕事を絶対に断らない」

エロ畑を主戦場としてきた俺だけに、俺が得意とするのはセックスやモテ論など、男女仲をテーマにしたものだ。
しかし、たとえば冒頭で書いたように、得意分野とはほど遠い企画が舞い込むことがある。
これは自慢してもいいことだと思うが、俺は自分に来た仕事を一度も断ったことがない。

「自信がない」
「時間がない」
「得意分野ではない」

断わるのは簡単だ。
一言で終わる話だ。
しかし、断れば、それで終わり。
あなたが仕事を依頼する側だったら?
想像すればすぐにわかるだろう。
仕事を通じて、人との繋がりを広げていく方法はひとつしかない。
次にすることは、

「相手を満足させる仕事をする」

それだけ。
この繰り返し。

参考までに、得意分野ではない仕事を依頼されたときの話をしよう。
話をもらった瞬間は、当たり前だが何の自信もない。
たいした知識も情報も持っていないのだから当然だ。
しかし俺は悩まない。
「えいや!」と受ける。
何も難しくない。
だって、「来た仕事を絶対に断らない」と決めているから。
そして、受けてしまったからには、「相手を満足させる仕事をする」しかない。
ここまでは自分のルールとして決めていることだからオートマティックに進んでいく。
とはいえ、自信のないことが、そうそう簡単にひっくり返るわけもない。
ふと油断すると、不安に襲われて不眠症になっていたり、いつもより多めに加齢臭を出していたりする。
どう乗り越えるか。
著者インタビューをするまでの期間、そして書き始めるまでの期間、ひたすら関連書を読み漁るのだ。
活字を浴びる。情報を貪る。
自分の得意分野とかけ離れているテーマのときほど、俺はこうイメージする。

「この瞬間だけ専門家を超えてみせる」

書き終わったら全部忘れてもいい。
ス○ムダンクばりに、
「オレは今なんだよ!!」
そう思いながら、徹底的に暗記する。

期待を裏切らない仕事をするための基礎体力を、俺はいつもこうやってつけている。
と当時に、これはどんな精神薬よりも効く不安解消法だ。

そんなわけで今、俺の手元にはアマゾンから届いたばかりの、「お手伝いする実用書」関連の本が3冊ある。
今日はこのへんで失礼して、ちょっくら色々と浴びるとしますか。


【プロフィール】
50代のライター。
出版業界でエロ仕事を任されたことが転機となり、ヤリチンロードを爆走。
浮気がバレて30代前半でバツイチになるも、返す刀で当時の愛人の一人と結婚。
子宝にも恵まれ、ささやかな幸せを漫喫しつつ、ヤリチン癖は健在。
現在、20代のOLと絶賛不倫中。

ツイッター https://twitter.com/mogajichan

【著書】
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