虎落ブエに影響を与えた音楽たち

どうも虎落ブエです。
近ごろ自分の好きな音楽をnoteに書くやつが流行っていたようなので、せっかくだからと便乗してみます。
近頃は虎落ブエといえばメタル、メタルといえば虎落ブエというイメージが一定の人々の中で定着しつつあるんじゃないかなと勝手に思っているんですが、虎落ブエというメタルはいかにして生まれたか、おおむね時系列を追って振り返っていこうと思いますのでよろしく。


始まりはSound Schedule

いきなりメタルじゃなくて恐縮なんですが、人生で初めて音楽を聴きながら「あ、これは好きな音楽だ」とハッキリ自覚したのがSound Scheduleだったと思います。人生で初めて自分のお金でCDを買ったのも初めて持ったベースで弾いてた(そう、最初はベースだった)のもお風呂で熱唱していたのも、全部Sound Scheduleだった。というかこれしか好きなものが無かった。今も好きです。でもSound Scheduleっぽい曲はあまり作ってこなかったな。

洋ロックとの出会い

Sound Scheduleに熱を上げていた虎落ブエは程なくしてハードロックに出会う。出会ってしまう。この頃ブエはギターを弾き始めてたんですが、ギターリフというシンプルかつ強烈な音楽的言語が、若きJKの心を何か決定的な形で揺さぶったものと思われます。これ以降、虎落ブエの聴く音楽は9割洋楽(しかも古い)になっていきます。周りの同世代で洋ロックを聴いてる人はほとんどいなかったせいで、思春期の虎落ブエは「俺がこの世で一番音楽に熱狂しているんだ」という妙な思い上がりを持っていました。アホみたいだけどそれがロック小僧というものです。

洋ロックを知っていく中でパンクロックという概念を発見しました。多くのバンドを好んで聴いたわけではないですが、ラモーンズとピストルズは別。ギタリスト虎落ブエはちょうどパワーコードを覚えた頃で、彼らのアルバムを最初から最後まで流しながらひたすら耳コピに励んだ覚えがあります。
パンクロックの真髄は音楽的特徴というより哲学やアティテュードの部分にあると思っているのですが、当時の若き虎落ブエにはその辺いまいちピンと来てなかったんじゃないかな~。ただ「シンプルでかっこいい」っていうのは、その頃からずっと音楽としての理想型の一つではあります。

ヘヴィメタルが始まる

はい来ました。連綿と続くメタルの時代です。
ヘヴィメタルの最初の体験はメタリカでした。たぶん上記のFranticという曲を聴いたんだと思うんですが、それまで「ズッ・タン♪ズッ・タン♪」と陽気なビートで生きてきたJKは「なんだ…この…なんだこれは!?」と度肝を抜かれたわけです。ジューダス・プリーストのPainkillerのイントロのドラムソロも壮絶なハイトーンボーカルも劇的なギターソロも、当時のブエからすれば「は?????」だったことでしょう。人類が初めて鉄を発明したくらいのインパクトがあったと思います。(メタルだけに)
この後しばらくはメタルしか聴かなくなるんですが、やがて「メタル以外聴きたいものが無い」と「メタル以外も聴いた方が音楽人として深みが出る」との間でメチャクチャ悩む時期が来ます。

中でも特別な存在感を持っていたのがパンテラというバンドでした。メタルという画期的な音楽を聴き始めてしまった若き虎落ブエは、さらにヘヴィでテクニカルなエクストリームな音楽を求めていました。パンテラの音楽性はそのニーズを完璧に満たす刺激的なものでした。ブルースの素養を持つギタリストのダイムバッグ・ダレルは、そのとき既に銃撃により命を落としていましたが、ギターヒーローとして深くブエの心に残ることになります。
パンテラは暇さえあればコピーしたしホームビデオも見まくったなあ…でも1/4音下げとかA=400hzとかいう謎チューニングがめんどくさいんだよな。
ギターのリフワークやちょっとした手癖、アーミングの技術、バスドラムのパターンなんかもパンテラの影響を受けまくっている自覚があります。

日本のバンドでは陰陽座を好きになりました。ツインボーカルでツインリードギター、音楽性はド正統派ヘヴィメタルという分かりやすいかっこよさ。カラオケに通いまくって歌の練習をしたものです。真似してるうちにビブラートのやり方を覚えたんだった。
あと残念ながらYouTubeに好きな曲のMVが無かったんですが、マキシマムザホルモンもちょっとだけ聴いてました。デスボイスの真似し始めたのもそこからだったと思います。

本格的デスボイスの時代

これは持論ですが、一度許容できるようになると聴ける音楽の世界が一気に広がる要素というものがあります。メタルでいうとデスボイスやブラストビート(スネア・キック・シンバル等を超スピードで連打するドラムの奏法)などがそれです。虎落ブエもデスボイスという鍵を手に入れてからはデスメタルやグラインドコアといった扉を積極的に開くようになりました。ヴェイダーやナパーム・デスの地声混じりでがなるようなボーカルやラム・オブ・ゴッドの単音リフワークなど、受けた影響も大きいです。

ポーランドの若手(当時)デキャピテイテッドのDay 69という曲を聴いた時は腰抜かすかと思った。中間部のドラムソロ、何これ? まず曲構成のセンスが異彩を放ってるしドラムが化け物級。これがきっかけでデキャピテイテッドはかなり好きなバンドの一つになりました。ブラストビートの勉強になった。彼らが2011年に発表した『Carnival is Forever』というアルバムがあるんですが、それに参加しているドラマーのKrimh Lechner氏(現Septicflesh)はなんと過去にYouTubeでデキャピのドラムカバー動画を上げていた! しかもその頃からブエは見てた!という個人的びっくりエピソードもあるバンド。ちなみにKrimhのソロプロジェクトも結構いいです。

デスメタル+メロディ=??????

答えはメロディック・デスメタル、通称メロデスだ!
凶暴性と歌心の両方を兼ね備えているなんて嬉しすぎる…というか「有りなんだ、それ」という目から鱗のお得感がありドハマリ。スウェーデン、ノルウェー、フィンランドのスカンジナビア諸国出身の有名所のバンドが好きだった。外国ってアメリカとイギリスだけじゃねえんだなという2歳児レベルの気付きを得ました。ヨーロッパ出身のバンドでは他にナイトウィッシュ、コルピクラーニなども好きです。
虎落ブエの中ではこのメロデスが政権を取ってた時期が比較的長くて、いろんなバンドを聴いたりコピーしたりしてました。自分に合ったデスボイスの出し方を模索していたのもこの時期でした。チルドレン・オブ・ボドム(略してチルボド)のアレキシ・ライホ氏のようなギャインギャインて感じの歌い方だと声量も出るし疲れにくいです。

そしてDjentへ…

スウェーデンの怪物メシュガー。ダウンチューニング、複雑なポリリズム/ポリメーター、変拍子などいわゆる現在のDjentの祖とされているバンドです。(Djentは実際のところ酔っ払いがギターの音を表現した擬音語らしいです)
グルーヴ感とかヘヴィネス重視の曲が好きなので、メシュガーも当然のように好きです。いわゆるDjent系のバンドの中ではアニマルズ・アズ・リーダーズとかペリフェリーとかの曲が好きだったりしますが、アルバム買ったことはないです。でもその辺のノリが虎落ブエの作曲のセンスに表れてるのは間違いないと思います。たとえばLordless MimetownとかStraightjacketとかのメインリフや臨終のギターソロの後のリフもdjent的な譜割りをしているし、あとはMother's Effigyの2分34秒~のボーカルの乗り方もちょっとメシュガー感ありますね。

そしてオーストラリアのトゥエルブ・フット・ニンジャ。Djent的な特徴に加えてファンクやラテンミュージックなんかも取り入れた珍妙すぎるバンドです。この手のバンドには珍しい、中低音域のクリーン主体のボーカルもユニーク。アコースティックライブ動画もいくつかYouTubeで見れます。非常にかっこいい。ちなみに彼らはVariaxという特殊なギターを使用しており、曲中で変則チューニングを数パターン切り替えているらしい。すごいね
メロディの重要性っていうのは常々意識していることで、歌メロはもちろんギターソロも口ずさめるようなものが好みです。自分でギターソロ作る時も口ずさみながら作ることがけっこうあります。ボイスメモに「グワァ~ン」「テレレ~テレレ~」など寝起きの声で入っていたりします。

終わり方がわかんなくなってきたので終わります。

虎落ブエでしたバイバイ



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