【感想】ゆびさきと恋々を読んで

尊い…。その一言に尽きる。

近年稀にみる美しい心を持つ少女漫画のヒロイン。

耳が聞こえない雪とコミュ力おばけで世界を旅する逸臣の恋愛模様を描いている今作。

この漫画を読んでいる間、読者側の時間の流れ、音の伝わり方も漫画とリンクして無音になる不思議な感覚があります。

耳が聞こえないヒロインというと、オレンジデイズ思い出すなぁ。手話って、小学校のときにやったなぁ。軽い気持ちで読み始めたのだけど…

…面白い。キュンキュンする〜!!!!!

目は口ほどに物を言う。

逸臣の雪を見つめるとき、作中には直接描いてないけど、かわいい。かわいい。すき。愛おしい!っていうのがもうす〜〜〜っごく伝わってくるのが微笑ましい。

雪ちゃんも、ただ受け身なヒロインではなく、逸臣くんが気になり始めてから、まっすぐに仲良くなりたい!という気持ちをとまどいながらも一生懸命伝えて、とても応援したくなる。内側から可愛さが滲み出している。

逸臣のべた惚れ具合いいですねぇ~…

いやぁでも雪ちゃんめちゃくちゃかわいいもんな。わかるよ。肩ポンってしたくなります。

作中で、雪ちゃん視点で話が進むとき、口の動きで言葉を理解するときにたまにちょっとした言い回しがうまく読み取れなかったりするんですが、そこを漫画ならではの表現で読者によませるのも斬新で良いですね。

最新刊の5巻では、雪と逸臣だけでなく、ふたりをとりまく周囲の人達の人間関係や内面も掘り下げられているのですが、特に雪の幼馴染みのツンデレ桜志くんがね〜〜〜!!!!!いい子なんですよ…。とても。

5巻で1番心境の変化があったのは桜志くんじゃないかな。彼故人の、今後の変化が楽しみ。

キュンキュンしたい人におすすめの少女漫画です。

都内在住元道民。現在育休中。娘のこと。平日ワンオペ育児をしながら思うこと。