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名古屋市営100周年記念 名古屋市電系統図の52年(序)

 今年(2022年)は鉄道開業150年並びに名古屋市営鉄道100年の記念の年。記念に名古屋市電の系統図を掲載します。
 「名古屋市電が走った街 今昔」(徳田耕一 編著, JTBキャンブックス, 1999)に、1961年(昭和36年)の系統図が記載されている(下図は自作)。これを見れば当時どこからどこまで乗り換えなしで行けたかとか、どこまで行くにはどこで乗り換えが必要だったかとか知ることができる。ふと、これより昔はどうだったのか気になり調べていくうちに、市営化当初から廃止までのかなりの年数の系統図を知ることができた。まだ完全ではないが、市営100年の記念に掲載してみることにした。

1961(昭和36)年の系統図。覚王山〜星ヶ丘は地下鉄工事のため休止中。

 各年の系統図は、原則として各年の12月31日時点での図として作成した。戦後の系統図に倣い、各停留所を細長いカプセル状のセルで表した(上図参照)。各系統の線の色は全て異なるものにした。分かりやすさと正確性のため、停留所名の表記には旧字体を用いず、新字体とした。停留所の存廃は、断りがない限り「日本鉄道旅行地図帳7号 東海」(今尾恵介 監修, 新潮社, 2008年)に従い記載した。「YYYY頃」「YYYY以前」「(YYYY.M.D)」など、正確な事象発生年が判らない場合も、便宜上YYYY年に発生したものとして扱った。
 年内掲載を目指し急いで作図したため、見にくかったり作図法に統一性が無いところもあるので、今後随時修正していく。また、1940年代および1950年代は正確な資料が入手できた年が少なく、推測の域を出ていないものが多い。新情報が入った場合も随時修正していく。

(1):1922〜1937
(2):1937〜1952
(3):1952〜1974

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