中村仲蔵

私が藤原竜也さんにドハマりした決定的瞬間は、そう、あれは鈴木杏さん、小栗旬さん、井上芳雄さんと共に出演された蜷川幸雄さん演出のロミオとジュリエットを見たあの日。もともと気になっていた俳優さんではありましたが、なんせ田舎者には名古屋まで観に行くしかない。行くには一日がかり。簡単には観に行けない舞台に、自分も大学生になっていろいろ自分の足で動き始めるのを楽しみだした時期。
うーわっ!この人すげぇ!から、ご出演舞台はできる限り見るようにし、こころの栄養剤にしていた過去。それが振り子の反対側に振り切るがごとく、あ、もう応援できない、、、、となった決定的瞬間も覚えている。
そう、Londonに満島ひかりさんとのハムレットで出演したのを見たあの日。
Stage doorが日常茶飯事のロンドン事情にすっかり慣れ切った私はいつものごとくStage doorへ。そこには同じアジア圏から来た彼のファンが、、、
彼の名誉のため割愛するが、出演後で疲れているのもあったんでしょうが、ちょ~っとその態度はないんでないかい?に勝手にがっかりし、そのあと帰ろうと駅に歩き出した方向が同じだったため、彼と一緒に帰っている共演者から追いかけて来るなと言わんばかりに「ごめんね!」と振り返り手を合わせられる。
…いや追いかけてねーし…「駅に向かってるんですけど?」とキレ気味に回答。
それ以来、シュワッシュワの炭酸がただの水になるがごとくに冷めていく私。。。
観てますよ?一応その後の作品も観ましたよ?
気になっているからこそ、今日のチケットも取っちゃいましたよ?
結果
やーっぱすげぇ!
「役者は本物の真似をして板の上で噓をつく」的なことが劇中言われ、歌舞伎役者の人生を梨園に関係のない方が演じぬく。
すごいものを見せられた。
しかも途中で灰皿を今井朋彦さんが投げるあたり蜷川さんやんw
池田成志さんがすごいやん!
など色々考えながら楽しく見れた作品。
藤原さんの外郎売、見入ってしまった。
芝居バカ。。。。あぁ、芝居が好きで好きで仕方がない人の人生を見せられているんだなぁと。
彼のすごさをすぐさま数少ない私の演劇友人に速報。
そんな夜でした。

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