ぼんやりとした小説を書いています。

淡い紫の呪い

雪原にほんの一滴、ブドウのジュースをこぼした時のようなはかない淡い紫。その色をミサキはこっそり持っている。きっと誰にも見せてない、でも私は知っている。だって私が...

8

ユリちゃん

がたたん。ごととん。がたたん。ごととん。  その日私は地下鉄の中でうたた寝をしていました。通学している高校からこの地下鉄の駅までは歩いて15分ほどなのですが、11月...

3

おだやかな自殺

私は時々心が寂しくなります。身が震えるほどの、押し寄せるような寂しさではありません。包み込まれるように優しく、どっぷりと怖くなるのです。私はそれが、心底恐ろしい...

12

くす玉の残骸。

私はね、この世で一番悲しいものを知っているのよ。  例えばね、誰かの誕生日会。  天井に金ぴかのくす玉がつるされてるの。そこには、和紙でできた柔らかい花とか、ウ...

2

淡い紫の呪い

雪原にほんの一滴、ブドウのジュースをこぼした時のようなはかない淡い紫。その色をミサキはこっそり持っている。きっと誰にも見せてない、でも私は知っている。だって私が...

8

ユリちゃん

がたたん。ごととん。がたたん。ごととん。  その日私は地下鉄の中でうたた寝をしていました。通学している高校からこの地下鉄の駅までは歩いて15分ほどなのですが、11月...

3

おだやかな自殺

私は時々心が寂しくなります。身が震えるほどの、押し寄せるような寂しさではありません。包み込まれるように優しく、どっぷりと怖くなるのです。私はそれが、心底恐ろしい...

12

くす玉の残骸。

私はね、この世で一番悲しいものを知っているのよ。  例えばね、誰かの誕生日会。  天井に金ぴかのくす玉がつるされてるの。そこには、和紙でできた柔らかい花とか、ウ...

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