ぼんやりとした小説を書いています。

多分、同じ月を見ているのだろう

木漏れ日が落とすまだら模様がくすぐったそうに揺れている。公園のベンチに腰を掛けて、ぼんやりとそれを眺めていた。

 持ってきたサンドイッチはとっくに食べてしまって、パンくずも鳥たちにあげてしまったから、私はすることもなく休日を持て余していた。

 さんぽ中の誰かの犬が短く吠えると、それに反応した鳥たちがいっせいに飛び立っていった。巻き起こる風に木々がざわめいて、思わず顔を上げると、月があった。青い

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☆お知らせ☆
このたびセイエン文庫さまで朗読していただきました。

短編声演集「お月様の食べ方。」
https://note.mu/seienbunko/m/m3f20f664bb23

私のつたない作品に声優さん方が命を吹き込んで下さいました。嬉しくて飛び跳ねてます。素晴らしいのでぜひ、聞いてくれたら嬉しいです。

多分、同じ月を見ているのだろう

木漏れ日が落とすまだら模様がくすぐったそうに揺れている。公園のベンチに腰を掛けて、ぼんやりとそれを眺めていた。

 持ってきたサンドイッチはとっくに食べてしまって、パンくずも鳥たちにあげてしまったから、私はすることもなく休日を持て余していた。

 さんぽ中の誰かの犬が短く吠えると、それに反応した鳥たちがいっせいに飛び立っていった。巻き起こる風に木々がざわめいて、思わず顔を上げると、月があった。青い

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