ピッキーイーターず

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ノート

でんきくらげ

ちょうど十二時の鐘が鳴って、僕は本を破る手を止めた。

 口の中に放り込んだものを咀嚼し、飲み込むとタイミングを見計らったかのように「ねぇねぇ」と声が聞こえた。

 声は上からだった。

 顔を向けると、街頭の上に一人の女の子が立っていた。ジーパンに白のティーシャツというラフな格好だ。しっかりと僕と目が合っている。中庭で時々見かける子だった。

 彼女は街灯に取り付けられているハシゴからするすると

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