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旅館 白水荘(熊本県阿蘇郡)

6月最初の土曜日。僕らは熊本県阿蘇郡小国町にある古い旅館へと泊まった。それは時が流れた今でも、まだ少し信じきることのできない、そんな思い出———


…どうよ?なんか物語が始まりそうな冒頭でしょ?ただ残念ながら、物語を始める気など毛頭無い(๑❛ꆚ❛๑)キリッ

「朝夕2食付きで温泉に入ってボーっとできるお手頃価格の宿」それが夫婦の希望で、検索範囲は福岡/佐賀/長崎/熊本、つまり希望さえ叶えばどこでも良かったんども。何個か挙がってきた候補の中で一際安い旅館をチョイス。それが“旅館白水荘”。

宿泊が決まってからは子供達に“全て脱力した顔でボーっとする練習”を毎日させる念の入れようだけど、なにせ希望が「御飯食べて温泉入ってボーっとしたい」のみで他のことは考えていなかった為、白水荘のある杖立温泉がどんなところなのかなどは一切調べずに行った。

そして初めて訪れた杖立温泉は…杖立温泉は…おぉぉぉぉ!なんかめちゃくちゃ温泉地っぽい!
(※そりゃ温泉地だもの、温泉地っぽいに決まってるよね。)


白水荘のチェックインまで少し時間があったので、色々歩いて散策。



川がいいよね、川が。僕のお婆ちゃん家もね、静岡の山の方だったからね、こういう風景の場所はとっても落ち着くんだよね。



無料の足湯も有り。



階段で迷路のように続く道は歩いているだけで楽しい。



沢山の絵馬が掛かる“もみじ橋”



子供達も絵馬に書いてきたよ。願い事は叶うかな?


そうそう、杖立温泉では、いろんなお店でプリンを販売していたよ。僕らは今回、白水荘のプリンしか食べることができなかったのだけど、滞在のテーマを“プリン”にしてもたっぷり楽しむことができると思う。



…あ。杖立温泉のこと色々書いたけど、この記事は杖立温泉記ではなく白水荘の記事だった(焦)ここからは白水荘のことを書こう。

創業明治5年、“泉屋”の分家にあたる旅館で、“白水荘”という屋号に変わって60年以上が経つ…という説明はコピペです、はい。さらにコピペするけど、数年前に1・2階を改装し、玄関と調理場のあった1階をレストランカフェ“Ura”に、2階に玄関を設けた…との事。

その新たに設けられた玄関がこちら。


玄関、写真ではわかりづらいだろうけど、時代劇とかで出てきそうな雰囲気が僕は好き。道路から玄関へ辿り着くまでの細い階段の雰囲気も好き。

旅館に入ると、改装されて綺麗な玄関内装の雰囲気も落ち着いて素敵だし、古いまんまの部屋も趣があって良い。“離れ”にある温泉は岩風呂で、ここからまたコピペするけど、お湯は自家源泉2本をほどよくブレンドしたもので、そのためお湯がやわらかく、肌にやさしいと評判です。もちろんむし風呂もあり、天然の保湿成分がより肌に入り込みやすくデトックス効果もあると、女性客に喜ばれています…だってさ。コピペ、便利。とりあえず個人的には肌どうこうより、ものすごく疲れがとれたのが良かった。


そして御飯。おそらく食事場所が2箇所あるんだと思うのだけど、僕らは1階のレストランカフェを案内された。改装されたスペースになるわけだけど、素敵な空間だった。子連れでも落ち着いて食べることのできる場所だった。


そして料理はたしか9種類。コースで出てくるのだけど、どれも食材の魅力を活かした美味しさで大満足。小学3年と1年の子供たちには少し量が多くて残したものもあったけど(もちろん残ったものは父が全て、喜んで食べる)、それでもね、どれも美味しいって喜んで沢山食べていたよ。
そんな夕食の画像がこちら。



そうそう夕食の時にプリンも追加でお願いしたんだけど、残念ながら残り1個しかなく、その1個を家族4人で分け合って食べた(笑)どうしてもプリンが食べたい人は早めにゲットしておくことをオススメする。



朝食もレストランカフェにて。席につくともう料理が用意されていて、それなのに茶碗にはまだ御飯がよそられていないことに気づいて驚く息子の図。
(部屋からレストランカフェへ移動する時も「お腹空いた」を連呼してた少年には、料理が出揃ってるのに御飯だけ無い状況が“ショッキングな事”だったらしい(笑)



そんな感じで大満足だった白水荘。「御飯食べて温泉入ってボーっとしたい」という夫婦の願いは完璧に叶えられた。また行きたい旅館。それなのに、それなのに…冒頭のあの言葉。「時が流れた今でも、まだ少し信じきることのできない、そんな思い出」どうしてもまだね、信じきることができていないのは宿泊の値段

築60年以上の建物はもちろんボロい。夏は部屋や風呂場にて虫の侵入があるだろう。(しかし、古い雰囲気はとても好き。ただし虫は出てほしくない笑)
従業員は人件費削減により、少人数でまわしているのだろう。(しかし、接客でサービスが遅れることなどなかった。)
料理は決して高級食材など使わず、派手さのある料理も出てこないだろう。(しかし、どの料理も食材の美味しさを存分に活かしていて、本当に美味しかった。)


そんなふうに価格を落とせる理由はいろいろあるだろうが、そのどれもに感謝を伝えたくなるようなフォローがしっかりとされている。それなのに、それなのに、それなのに…

4人での宿泊ならより安く利用できる…とはサイトにも書いてあるけど、予約時や予約時期で旅館のシステムがわからないので、参考にはならない、これはあくまでも“僕らが宿泊した時の場合”。


家族4人、子供たちも「大人料金と同じ」とのこと。
今回の家族4人の宿泊費は(消費税・入湯税を除く)16000円


1泊2食付
1人 4000円!!


あまりの値段に信じきれないこの気持ちは、きっと、また白水荘に泊まりに行った時にようやく、全てを受け入ることができるのだと思う。
また。また必ず、泊まりに行かせていただきます。



旅館 白水荘
〒869-2503 熊本県阿蘇郡小国町大字下城杖立4217
TEL:0967-48-0321 / FAX:0967-48-0861


肥後 小国 杖立温泉
〒869-2503 熊本県阿蘇郡小国町大字下城
TEL:0967-48-0206 / FAX:0967-48-0644



【おまけ】
杖立温泉のキャラクター“杖じい”がめちゃ素敵!




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