見出し画像

エネルギー問題:褐炭と水素

◉先の総選挙では、あまり政策の争点になりませんでしたが、エネルギー問題って大事。大日本帝国が、事前のシミュレーションでも必敗と出ていた日米開戦に踏み切ったのも、石油の禁輸が大きかったですからね。そういう意味では、エネルギーは国の死命を征します。再生可能エネルギーはメインの電源とはなりえませんが、第四世代の原子力発電のほかはとなると、水素やアンモニアなどの、火力発電ということになるのですが。川崎重工業のアプローチが面白いです。

【川崎重工業の水素戦略 第4回褐炭】カワサキイチバン

カワサキは長年、水素に関する技術を磨いてきた。現在は、水素供給のインフラ構築に向けた実証実験や、水素を燃料とした発電施設の技術開発、そして水素エンジンの開発など、多分野において水素事業を展開している。連載企画『川崎重工業の水素戦略』では、二輪に限らず、カワサキの水素事業の現状を紹介する。第4回目は、第3回までの記事に頻繁に登場した褐炭について説明する。

ヘッダーの写真はnoteのフォトギャラリーより、東京タワーから見た東京の風景です。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■水素を取り出す技術■

石油はあと50年で枯渇すると言われますが、石炭は132年は保つと言われます。そういう意味では、石炭も上手く活用することが大事。石炭は品質が高い順から、無煙炭→半無煙炭→瀝青炭→亜瀝青炭→褐炭→亜炭→泥炭と、ランクが変わります。炭素含有量90%以上の無煙炭は産出量が少なく、炭素含有量60%以上。日本だと、昔懐かしの練炭とか豆炭の原料に使われていますね。でも、二酸化炭素の問題で、理玉に上がっています。

ただ、記事にあるように安価な褐炭から水素を取り出し、水素を製造する際に出てきた二酸化炭素は、地下に貯蔵するという興味深いサイクルを、オーストラリアでやってると。石炭火力発電に関しては、高効率で二酸化炭素などを減らせるガスタービン・コンバインドサイクル発電の研究とは別に、これは重要ですね。水素生成は超高温ガス炉での水素生成も視野に入れて研究が進んでいますから。こちらにも相補的な技術として、期待したいです。

■水素の問題点■

とはいえ、エネルギー問題は常に一長一短。夢のエネルギーはないというのが現実でしょう。将来的に核融合発電が実現しても、それはそれで問題が出てくるでしょう。水素発電の問題点については、こちらの記事がよくまとまっていて、参考になりました。

【ロスを見逃し本末転倒 次世代エネルギーの水素で報じられない「不都合な真実」】サンケイビズ

 次世代のクリーンエネルギーとして「水素」が注目を集めることが多い。元静岡大学教員の松田智氏は「水素は製造過程でかなりのエネルギーをロスしており、二酸化炭素も生成される。燃やしても二酸化炭素が出ないといって喜ぶのは本末転倒だ」という--。※本稿は、松田智ほか『SDGsの不都合な真実』(宝島社)の一部を再編集したものです。

けっきょく、素人が思いつくような話は、プロはとっくに研究に着手して、解ってるんですよね。でも、政治家は世論の声に押されて、無駄な金を費やす。洋上風力発電で、、無駄だと解っていても実証実験して、結果的に計約600億円を投じて「やっぱりダメでした」になりますからね。論語に『民は由らしむべし,知らしむべからず』という言葉があります。大衆は統治はできても、教化はできないという意味ですが。マスコミの責任が大きいですね。

■政治に求められること■

有能ではない方の菅総理のせいで止まっていた大洗のHTTR(高温工学試験研究炉)の研究で、2014年に「高温ガス炉とこれによる熱利用技術の研究開発」として13億円が要求されています。これはあくまでも、単年度の予算ですし、内訳はわかりませんが。もしも、この洋上風力発電の研究に費やされた600億円を、こちらに費やせていたら……。10年前の時点で、大洗のHTTRは中国より高温を達成し、有望だったんですけどね。レバタラの話をしてもしょうがないですが。

思えば、新型コロナウィルスへのワクチン接種も、野党やマスコミは激しく批判し、謎のPCR信仰と韓国を見習え論を振り回し、認可などで邪魔しました。菅義偉総理はそこを押し切って、mRNAワクチンへの手を次々と打ち、ついに各都道府県で新規感染者が1ケタ台で、ゼロの県も多数という状況を実現しましたが。支持率を下げまくって、退陣。たった1年の任期で、成し遂げたことは多いですが。つくづく、政治は難しいですね。人気商売ですから。

まぁ、記憶改竄する人は、数ヶ月前のことでも改ざんするので。

コロナ対策を頑張った立憲……すごいですね。どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ