団時朗さん死去
◉ああ、また昭和の時代を彩ったかたが……。自分は、初代のウルトラマンには間に合っていないんですよね。生まれていませんから。『帰ってきたウルトラマン』も3歳の頃で、リアルタイムの記憶はおぼろげですが、むしろ再放送がうちの田舎ではほぼ『帰ってきたウルトラマン』だけだったので、むしろウルトラマン=帰りマン=団次郎(団時朗)さんというイメージです。庵野秀明監督がもっとも影響を受けているのが『帰ってきたウルトラマン』であるように、内容的にも深い内容が多く、また娯楽としても完成されていましたね。
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自分らの世代は、旧芸名の団次郎のほうが、しっくり来るのですが。ちなみに帰りマンでの郷秀樹役は、御本人もテレビ出演されたときに語っておられましたが、郷ひろみさんも西城秀樹さんもデビューする前、こっちが先なんだと。確かに郷ひろみさんは1971年のデビュー、西城秀樹さんは1972年のデビューで、『帰ってきたウルトラマン』は1971年4月2日からの放映開始ですからね。当然ながら、企画やシナリオや撮影は、それよりずっと前に動いていたわけですから、人気アイドルの名前を合成する桜田百恵や山口淳子的なものではなく。
偶然の一致なのか、アイドルのほうが影響を受けたのか、そこは解りませんが。しかし偶然にしても、興味深いですね。リアルタイムで記憶があるのは、『スーパーロボット マッハバロン』の村野博士ですね。ダンディな雰囲気の、知的な博士役も似合う方でした。これは『ロボット8ちゃん』の青井博士などにも、つながっていますね。知的な役もコメディもこなせるのが、団次郎さんの幅の広さ。村野博士「マッハサリー、ゴー!」の掛け声とか、真似したものです。YouTubeで久しぶりに拝見し、そのカッコよさは際立っていますね。
でも、個人的に印象深いのは、少年探偵団の怪人二十面相役でしょう。ウルトラマン役の黒部進さんなど、悪役俳優をこなすヒーロー役の役者さんは多いのですが、二十面相は覆面のためか、自分は最初団次郎さんと気づかず。187センチの長身もあって、かっこいい二十面相像のイメージは、団次郎さんで固定されています。変装がバレたときの二十面相のポーズとかも、真似しましたねぇ~。ホラー風味もあって、怖くもかっこいい番組でした。団さんは声も印象的で、こえで「あ! ウルトラマンの人だ!」と気づいたぐらい。『帰ってきたウルトラマン』の主題歌も、御本人が歌っておられましたね。
映画の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』は、自分の中では歴代ウルトラマン役者が集合し、地球人として生きてきた人生が描かれていて、傑作でしたね。ハヤタ・ダン・郷・北斗の一同が一列になって歩くシーンは、本当にかっこよくて、涙が出ましたね。あのシーンを残せただけでも、価値があります。全員の変身ポーズまで、ありましたから。記事によれば、8年前に肺癌と検診され、それでも闘病生活と役者を続けておられたようで。俳優としての活躍は、言わずもがな。コメディもシリアスもこなせる方でした。
庵野秀明監督には、『シン・帰ってきたウルトラマン』をぜひとも撮影して、天国に届けていただきたいです。団時朗(団次郎)さんのご冥福をお祈りします。合掌
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