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「犯人はアニメ好き」って情報、必要ですか?

◉岐阜市の陸上自衛隊基地で起きた、発砲事件ですが。続報がポツポツ出始めています。注意されたぐらいで、いきなり発泡するような人物ですから、切れやすい人物なのは間違いないでしょうけれど。でも、アニメ好きであることがいったい何の関連があるというのでしょうかね。宮崎勤死刑囚による、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件から30年以上、読売新聞はまだ アップデートできてないようです。

【「よくわからないところでキレていた」…発砲の自衛官候補生の同級生「沸点わからなかった」】読売新聞

 岐阜市にある陸上自衛隊「日野基本射撃場」で、男性自衛官3人が銃撃されて死傷した事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生の男(18)と、小中学校時代に同級生だった男性(18)が読売新聞の取材に応じ、「友達も普通にいるタイプ。(事件を起こしたことは)びっくりしたの一言に尽きる」と語った。

 男性によると、中学時代の男はアニメが好きで、親しみやすい少年だった。ただ、唐突に激高することがあったといい、「友達との関係で、よくわからないところでキレていた。(怒りの)沸点がわからなかった」と振り返った。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230615-OYT1T50220/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、アルパカの格言シリーズ。

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■読売新聞グループの偏見■

思えば、オタク像を悪意ある形で誇張した、宅八郎氏を起用した『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』は、読売新聞グループの日本テレビ系列でしたね。あの頃から感覚が変わっていないのでしょうね。渡邉恒雄氏を頂点とする、保守系メディアですから。もし今回の犯人の家庭が、読売新聞を長らく購読していたら「犯人は読売新聞を愛読していた」とでも、書くんでしょうかね? そう考えると本当にバカバカしい話です。

テレビアニメの『鉄腕アトム』が放映開始されたのが1963年、もう60年前です。この頃小学生だった人間がもう上は72歳、下は66歳です。そう、今上天皇陛下が1960年生まれで、庵野秀明監督や片渕須直監督らと同い年生まれです。1969年から放映開始されたサザエさん などは、見たことがない日本人の方が少数派でしょう。何しろ、田中角栄元総理大臣も孫と一緒に見ていると、本宮ひろ志先生に語っているぐらいですから。

■幻想の自衛隊と現実■

今回の犯人のバックグラウンド はまだ ほとんど出てきていません。ただ、自衛隊基地のある町で生まれ育った人間としては、こういう人間が自衛隊を志望して、思い描いた自衛隊の訓練内容とは大違いという現実に、あっさり辞めるという事実は、よく聞きますね。うちも、伯父と従兄弟2人が自衛官でしたから。転勤は多いですし、訓練はハードですし、しかもその本質は公務員でもありますから。

別冊宝島の『裸の自衛隊』でもレポートされていましたが、銃器マニアや軍隊マニアが就職するような、職場ではありませんから。組織としての、協調性はかなり求められますから。自分の趣味が優先のオタクやマニアには、むしろ 敷居が高い職場でしょうね。まあこれは、どんな職場でも多かれ少なかれあることですが。今回の事件に関しては、元自衛官の佐藤正久参議院議員の陸上自衛隊の仕組み解説が、とても分かりやすかったです。

自衛隊側にも、ある種の油断はあったのかもしれませんが、普通の人間は切れたからと言って発砲などしませんから。精神鑑定 案件になりそうな気がしますね。

■切れやすい計画犯■

本人は殺意を否定しているようですが、状況的には 最初の犠牲者となった自衛官に発砲した後、後方にいた2人の自衛官に発泡し、さらに取り押さえられるまでに複数の発泡を繰り返しているわけですから。他の報道を見ると、中学高校の頃から高速で禁じられたことをやり、注意されると逆ギレするタイプのようで、教師も持て余し、クラスメイトからは嫌われて、学校でも孤立していたようです。そういうタイプ、クラスに1人はいましたね。

その割には、小学校の5〜6年生の頃から自衛隊への憧れを口にしていたようですから。自分の中で勝手に自衛隊のイメージを作り上げ、その現実とのギャップに、ストレスを溜めていたのでしょうね。某ネット荒らしの言動と似たものを感じます。漫画の投稿者でもいますけれどね。憧れを語る割には、具体的な努力はたいしたことをやらず、現実とのギャップにストレスを溜め込む。DV夫になるタイプが、これ。武道館でコンサートが夢だとか大きなことを語るくせに、具体的な努力はしない。

京都アニメーション放火殺人事件の犯人も、似たタイプに思います。あの犯人も、ガソリンを買い込んで、わざわざ 京都にまで出かけてあんな事件を起こしたのですから。切りやすいタイプでありながら、計画的な犯行をやってしまうタイプは、実際にいます。自分のやったことがどんな結果を引き起こすか、そこの予想が立てられないだけで。今回の犯人も、入隊から数ヶ月で勝手にストレスを溜め込み、爆発した感じでしょう。

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