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アンモニア混焼と脱石炭火力発電

◉G7でようやく、日本のアンモニア混焼が言及されたようですね。日本人はアンモニアというと、オシッコ(実際は尿素や尿酸として排出する生物が多いのですが)とか、農業の肥料とかのイメージが強いのですが。石油や石炭ほどではないですが、燃えるんですよね。これをうまく利用することで、石炭火力発電で燃料に混ぜて燃やすことで、二酸化炭素排出量を漸減させることも可能ですし。そもそも日本の石炭火力発電、かなり高効率で優秀ですから。

【G7声明に初の「アンモニア」 日本の石炭火力廃止、周知へ前進】日経ビジネス

5月27日に閉幕した主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境担当閣僚の共同声明で、日本が石炭火力発電所の脱炭素化に用いる「アンモニア」が初めて文言として入った。アンモニア混焼はG7で日本が唯一進める石炭火力のフェードアウトの手法だ。これまで批判を浴びてきた日本の石炭火力をめぐる戦略が他国に理解された格好で大きな前進といえそうだ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、発電所の煙突の写真です。

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■もっと国際的なアピール力を■

Twitterやこのnoteでもアンモニアによる発電に関しては、ちょいちょい書いていますが。あんまり人気がないですねぇ……。エネルギー問題って、とてもとても大事なんですが。なにしろ事前シミュレーションで必敗の日米開戦に、踏み切った理由ですから。でも日本人は、興味が薄いです。無能な方の菅元総理大臣の独断で原子力発電所が勝手に止められ、40兆円ものカネが火力発電に消えたのに、原発再稼働に積極的でない。エネルギー問題の切実さに、実感が無いのでしょう。

日本のアピールの下手さは、昔から言われることですからね。太平洋戦争だって、イギリス人やインド人とかに言わせると、ハルノートを利用してアメリカの理不尽を世界にアピールして回避ができたかも……ということに。日本の官僚は、それを語学力のなさと勘違いして、小学生から英語教育とか、馬鹿なことを言い出すのですが。そもそも日本の文化が、和をもって貴しと為すで、争いを好みませんし。いざ議論になると感情的になり、理論での戦いではなく人格攻撃になるのは、宮本-袴田論争の昔から同じ。

■問題は英語力ではなく発信力■

石炭火力発電にしろ捕鯨問題にしろ、残念ながら相手の土俵に乗った上で、戦わないといけない。愚痴っても仕方がないです、世界は欧米の白人が仕切り、生み出したルールの上で動いてるのですから。安倍晋三内閣では、ブレーンに国際政治の識者がいたので、むしろここは国際捕鯨委員会(IWC)を脱退したほうが良い・オブザーバーとして参加という保留はつける・オーストラリアが利権を主張する南氷洋からの撤退・北大西洋海産哺乳動物委員会(NAMMCO)への同調など、手を打っていますから。

けっきょく、そういう外国文化への無理解と、国内向け政治と国際政治の違いがわからんので、白村江の戦いから1400年近く、超大国(唐・モンゴル帝国・明・清・ロシア帝国・ドイツ帝国・大英帝国・アメリカ)との戦争を繰り返しているバーサーカー国家という一面が、日本にはあります。良くも悪くも、相手の土俵で勝って、相手のメンツを立てつつ、自分の主張を通していくしかないのですから。ずるいずるいと批判しても、現実は変わりません。

■第四世代炉への期待■

本題に戻して。しつこく書きますが、原子力発電は第四世代炉の研究が進み、メルトダウンの可能性が低いものがいくつか研究されています。この中で、高温ガス炉が昨年10月には中国で商用実証路が臨界に達し、アメリカやイギリスでは2029年の商用路歌動画予定されています。冷却用の水が必要なく、また第三世代炉のような古くて硬い岩盤も必要ない。全体を小型化し。しかもモジュール化と呼ばれる、機能ごとにまとめて後で組み立てる工法が可能で、小型化と建造費の大幅なダウンも可能。

日本は大洗の高温工学試験研究炉(HTTR)で世界トップレベルの高温を叩き出していたのですが。無能な方の菅元総理のせいで10年も研究がストップ。この高温ガス炉、その名の通り高温が出て、これで製鉄もできるし、石炭の液化、あるいは水素生成も期待されます。ロシア連邦軍のウクライナ侵攻で、お花畑平和論の欺瞞に気づいた国民も増えました。国民民主党は現在の原発を第四世代炉への建て替えを提案していますし、変わっていってほしいですね。

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