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岸田文雄総理大臣の剛腕

◉岸田文雄総理大臣、総理就任前は安倍内閣で外務大臣を長らく努め、有能だが印象は薄い感じでした。加藤の乱で担いだ神輿がヘタレで、自民党内でもう長らく冷飯を食わされていた人という、イメージが強かったですから。ところが総理大臣になると、歴代総理が先送りしていた懸案を、どんどん実行している印象です。マスコミは内閣支持率が〜内閣支持率が〜と、言い募りますが。そりゃ、マスコミのマッチポンプでしょ?

野党やマスコミが裏金問題に群がる間に、どんどん重要法案を決め、実行に移す岸田首相。
・セキュリティークリアランス
・入管法改正
・塩漬け基金の国庫返納
反対勢力が大騒ぎしそうな案件をしれっと決めて行く。
どれも歴代総理が苦労しても、なし得なかった案件。

https://x.com/piyokoseiji/status/1777302633252036946

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

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■三段構えの迂回攻撃■

セキュリティクリアランスは、重要な情報へのアクセスを国が信頼性を確認した人に限定する、経済安全保障において重要な制度の創設に向けた法案。スパイ天国の日本において、情報の防衛という点でも、かなり重要な法案です。これが軍事関係であったら、左派マスコミがまたぞろ軍靴の響きが〜と、幻聴を騒いだでしょうけれど。朝三暮四の猿に等しいマスコミには、本質的な目的が同じであることに、気づかないのか。こちらに関してはスルー気味ですね。そもそも、スパイ防止法が成立しない国の方が、よほど問題なんですが。

そして、入管法改正。こちらも、制度のバグをついて、活動家っぽい人たちが、やりたい放題やってきたのが、ようやく改正されます。ああいう人達は、政府と自民党にダメージを与えることが自己目的化してしまい、それによって日本の社会が迷惑を被ったり、実際に犯罪被害が増えることでこうむる損失のことなど、全く考えていないんですよね。自民党さえ政権の座から引きずり降ろすことに成功すれば、素晴らしい政治が実現すると思い込んでいるので。でもそれは、最後の審判で異教徒を皆殺しの、千年王国思想であって、現実はそうではなかったのは民主党政権が証明。

塩漬け基金の国庫返納も、左派マスコミはほとんど報じませんが、地味ながらも良い仕事だと思います。惰性でやっていた各種基金を見直し、無駄だと思われるものは整理し、国庫に返納させる。このステップの先には、公金チューチューのNPO法人や一般社団法人への、という本丸がありますから。でも一気に動くと、削られる側は激しく抵抗しますから。まずは外堀を埋め、次に内堀を埋め、最後に本丸を攻める。多少時間はかかっても、そういうステップ・バイ・ステップで着実に、勝ちをもぎ取っていく。そこが重要ではないかと。

■小渕流の陽動戦法?■

ふと思ったのですが、裏金疑惑に関しては追求姿勢の岸田総理ですが、自派閥に影響がほとんど来ないことを見切った上で、マスコミに餌を与えてそちらを騒ぐだけ騒がしておいて、その隙にしれっと重要法案を通していく。これって、モリカケ騒動でマスコミを陽動しておいて、その隙にイロイロな重要法案を通そうとした、安倍晋三総理の手法を真似しているのではないか……という疑いがあります。その手法を取り入れて、内閣支持率などでマスコミに攻撃の余地を与え、本当の目的は着実に達成していく。寝業師ですね。しかも、一本が取れる。

というか、この手法って小渕恵三元総理の手法に近いですね。ビルの隙間のラーメン屋と自嘲しながら、株上がれ〜で批判されて謝罪して。でも、重要法案を次々と通していった有能ぶり。そういうイメージはあまりない人が多いでしょう。でも小渕内閣では、周辺事態法(日米ガイドライン)や憲法調査会設置、日教組の暴論の根拠を潰した国旗・国歌法、スパイ防止法の代わりの通信傍受法、マイナンバー制度の原型となる住民票コード付加法などなど、重要法案を次々に通して行きましたから。救世されたのが惜しまれるほどに、道化の仮面をかぶれた宰相でした。

小渕内閣や安倍内閣の手法を取り入れて、政治的目的の達成を最優先するのなら、岸田総理の手法は間違いなく、結果を出すでしょう。総理大臣の座に固執してるようにも見えません。一期で終わっていいから、やることやって、後は歴史が評価してくれ───という覚悟を感じます。というか、たとえ総選挙で敗北して 退陣したとしても、上川外務大臣への禅譲でしょう。法務大臣として十分な実績があった上川大臣を、外務大臣に据えたのも、外交政策の連続性を考えての妙手に思えます。

■ネクスト岸田も万全■

日本では「外交は票にならない」と、田舎の村長の延長線上に過ぎない国会議員は、嘯きますが。実際には、内政も外交と密接な関係がありますから。岸田総理の外交での数々の実績も、安倍政権下で長らく外務大臣を務めたがゆえに、各国の首脳陣に対して、名前と顔が売れていたからというのが大きいでしょう。上川外務大臣の登用も、ネクストを考えての、布石。総選挙で勝てばあと3年は岸田政権が続きますし、負けても史上初の女性総理大臣という形で、外交政策は連続性を維持されますから。実際に上川外務大臣、有能ですから。高市押しの方には申し訳ないですが、格が違います。

岸田内閣の利権切り一覧
・無許可開発の太陽光発電業者取り締まり
・安保に関する土地の売買規制
・日本学術会議にメス
・福島処理水放出
・セキュリティークリアランス
・入管法改正
・原発再稼働
・塩漬け基金の国庫返納
・防衛費をGDP比2%へ
・防衛三文書
・​​防衛装備移転三原則の改正
etc

https://twitter.com/piyokoseiji/status/1777512465032687769?t=PfEIzRTvmZum2TwDnjp5wA&s=19

改めてこうやって見ると、わずか3年の政権にしては、達成したことが多すぎます。ある意味で、史上最長政権であった安倍政権以上に、結果を残したと言えるでしょう。これって、大減税・国民皆保険制度・国民皆年金制度・最低賃金制度などを次々と決め、高度経済成長を準備し、でも国連では米英の核実験を批判し、レバノン紛争では米国案と異なる決議案を出し採決され、でもその案の出来の良さに、逆に米国にも感謝された、あの総理のようです。やっていることはとてもリベラルな政策なのに、左派マスコミが蛇蝎のごとく憎む、あの政治家ですが。

でも、戦後はもちろん、戦前も日本を間違った方向に誘導したのがマスコミである以上、マスコミに嫌われる・マスコミに人気がない総理大臣は、別の意味で勲章なのかもしれません。インターネットの普及・SNSの発達・スマートフォンの普及によって、新聞・テレビ・ラジオ・雑誌の旧メディアの影響力は、どんどん落ちています。2021年の総選挙でも、野党共闘で政権交代と、吹き上がっていたマスコミの思惑は、無残に打ち砕かれたように。デジタルネイティブの若い世代ほど、野党を支持しない姿勢が明確ですから。


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