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auスマホがStarlinkに繋がる

◉Twitterを買収したイーロン・マスクCEOのスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(Space Exploration Technologies Corp.通称SpaceX)が展開する、衛星インターネットアクセスサービスがStarlinkです。昔、イリジウムという衛星電話・衛星インターネット接続サービスがあったのですが。屋外でないとうまく通話できず、あまり普及せず。日本イリジウムによって1998年サービスが提供されたのですが、2000年にはサービス停止。あの時も、第二電電と京セラが出資したんですが。KDDIとしては、これはリベンジ戦ですね。

【auスマホが直接スターリンクにつながる '24年から】インプレスWatch

KDDIは、スペースXが展開するスターリンク(Starlink)の通信衛星とauのスマートフォンが直接つながり、日本全土がサービスエリアになるサービスを2024年をめどに開始する。当初はSMSなどメッセージの送受信から開始し、音声通話やデータ通信にも対応していく。

auの4Gや5Gの圏外に移動した場合でも、空が見える場所であれば、スマートフォンがスターリンクの衛星と直接つながり、通信サービスを利用できるようになるというもの。山間部、離島といった場所を問わず、日本全土がエリアになる。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1527498.html

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、人工衛星で検索したら出てきました。実際のStarlinkとは違うでしょうけれど、イメージに合うので。

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■特別な対応は不必要■

日本全土が通話エリアになるってのは、大きいですねぇ。docomoやSoftBankMobileとしては、これはかなり痛いというか。今後、交渉して行くのでしょうけれど。SBMはStarlink Businessという、法人向け衛星ブロードバンドインターネットサービスを、9月下旬から用意していますが。こちらは、Starlinkのアンテナを設置し通信を利用するというタイプ。それに対してauの今回のサービス対応、スマホ側はハードウェでもソフトウェアでも、特別な対応は不要で、そのまま利用できるってのはいいですね。簡単な設定でも面倒臭さが、ユーザーには負担ですから。

auのLTEスマホがすでに利用している周波数帯(ミッドバンド。プラチナバンドではなくグローバルバンド)を使うため、スマホ側はハードウェア・ソフトウェアともに特別な対応は不要で、そのまま利用できるようになるとしている。また利用時は、(衛星通信アンテナのように)空に向けてかざすといったことも不要。auのほかUQ mobile、povoのユーザーも対象になるとしている。MVNOへの提供は現在未定。

同上

auは「空が見えれば、どこでもつながる」のキャッチフレーズで、4Gや5Gの圏外に移動しても、空が見える場所であればスマートフォンが衛星と直接つながり、通信サービスを利用可能とのこと。こういうサービス、地方ではアンテナの数が少なくてサービスが弱いSoftBankMobileこそが、先に手を打つべきだったんですけどねぇ。docomoはいつもの様子見慎重居士でしょうけれども、SBMは交渉自体は早くからやってるので、ここから巻き返しできるか? UQ mobileの方も提供ってのは、イロイロと考えてしまいますね。UQ WiMAXにもサービス拡張されたら、ありがたいですし。

■来年の今頃には…■

サービス自体は2024年からスタート予定とのこと。こうなると、イロイロと考えてしまいますね。来年はauに乗り換えか? とはいえ、当初はSMSなどメッセージの送受信からサービスを開始し、音声通話やデータ通信にも漸次対応していくとのことですから、来年の今頃ぐらいにデータ通信に対応しているなら、要検討です。あ、いや、自分は通話としてスマートフォンを使うことって、めったにないんですよね。事実上のモバイルコンピュータ、小型タブレット型の扱い。もし、来年折りたたみ液晶iPhoneが登場するなら、思い切ってauへの乗り換えも、検討したいです。

ちなみに、SBMのStarlink Businessは、通信速度が下り最大220Mbps・上り最大25Mbpsとのこと。4Gの規格は下り1Gbps超・上り100Mbpsですから、速度的にはあまり期待はできませんが、どこでも繋がるってのは、アウトドア派にはありがたいですしね。ちなみに5Gは下り最大20Gbps・上り最大10Gbpsと、光ファイバー並みの高速通信ですが。東京都内とは言え、まだまだカバー率は低く。我が家はまだ対応地域に入っていません。早くても数年後かな? これが田舎だと、電波自体が途切れる地域もまだ多いでしょうし。出張が多いビジネスマンや、離島や僻地の人間には、福音でしょうね。

■政商イーロン?■

Starlinkに関しては、イーロン・マスクがロシア連邦のウクライナ侵攻で、ウクライナ軍を支援するために、アメリカ国防総省がスターリンクと契約を結んだんですが。イーロン・マスク氏が激戦地での衛星通信を突如遮断し、4億ドルを米政府に要求していたと、報じられていますね。「人道的な支援と言いながら、この商売人め!」という批判はありますが。衛星通信を研究開発し、維持するためには、莫大な金がかかりますからね。SpaceXはドンドン失敗して、そこでノウハウを蓄積するという、かなり積極的な経営ですし。人道支援であっても、やはり限界はありますから。

SpaceXの開発費は10億ドルかかっているそうですし、ISS滞在旅行は費用が1人5500万ドルなんて数字ですから、そりゃあ金払えと強引な手法に出たのでしょう。4億ドルが高いか安いか、そこはわかりませんが。アメリカの軍事費は8769億ドルで、4億ドルはダメージにはならないでしょうけれど。実際にはいくら払ったか、そこはわかりませんが。すでに1億ドルかかったなら、そこを払ってもらうための交渉術で1億ドルって感じですかね? いずれにしろ、軍事でも民間の力がそれだけ大きくなってるということですね。軍産複合体より、AppleやGoogleのほうが巨大産業ですから。

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