見出し画像

輪島塗カップとペンに注文殺到

◉議会での演説と晩餐会のスピーチ、両方とも評価が高かった岸田総理の訪米ですが。バイデン大統領夫妻に贈った輪島塗に、注文が殺到しているようです。まぁ、素人の自分が見ても深みのある光沢は独特で、職人が何十何百と塗っては乾かしの工程を経て、得られた重厚さですし。これは、欲しくなりますよね。輪島塗と言うと、お椀や蒔絵のイメージですが、コーヒーカップもあったのかと、驚いた部分もありますしね。その新鮮さに、欲しくなった方もいるでしょう。

【輪島塗 ホワイトハウスへ…バイデン大統領に贈られたコーヒーカップとボールペン】Yahooニュース

先週、岸田総理が、アメリカのバイデン大統領に輪島塗の品を贈りました。
地震で被災しながらも制作を手掛けた輪島の漆器店の思いを聞きました。
(中略)
そして今回のことをきっかけに、国内外から商品への注文が殺到しているといいます。

「予想以上の注文数で、今で2年近くお待ちいただくような状況になっていて、かなりみなさんからの反響が大きかったのかなと思います」

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e5519dc26a16c1d6de2a60316639907819351cd

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉


詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。熱くても、外部には伝わらない構造ってのも、いいですね。もともと輪島塗は、江戸時代には頑丈さで愛された漆器だったそうで。北前船によって、上方にももたらされ、全国的な評価が。漆器自体は各地にあるのですが、やはり焼成珪藻土を混ぜた下地を何層にも塗るので、頑丈なんですよね。珪藻土は、ジュラ紀以前の珪藻の化石なんですが、能登半島は古い地層の岩盤がある地域で、この珪藻土の質論も、全国的に有名ですし。

なにしろ、アメリカ大統領への献上品ですから。日本国政府が、親分への場納品として認めた品質。これは、宮内庁御用達と同じ、ブランド品になります。政府お墨付き、これは現代日本では、相当に高い評価ですから。しかも、購入したらそれが被災地への支援にもなりますし。最高の場で宣伝されて、アメリカや世界各国で報道され、しかも宣伝費はほぼ無料と。絶妙な一手でしたね。早い段階から、お土産にしようとしていたのか、ニュースからはわかりませんが。おそらく、1ヶ月かそこいらの期間だったのでしょう。

もともとの製品でも、バイデン大統領府祭のファーストネームを入れるだけでも、大変な作業。以前、漆の作業工程を動画で見ましたが、ほんと塗っては乾かしの繰り返しで、大変な作業でした。いちおう物書きの端くれなので、輪島塗のボールペンとか、ほしいですねぇ。依頼するなら万年筆で、鳳凰と故郷の妖怪・一反木綿をリクエストしますかね? こういう地場産業が、ちゃんと復活していくことが、復興には大事なんですよね。日常生活に戻っていける。注文殺到で、2年待ちは、注文した方の心意気ですね。


◉…▲▼▲インフォメーション▲▼▲…◉

noteの内容が気に入った方は、サポートで投げ銭をお願いします。あるいは、下記リンクの拙著などをお買い上げくださいませ。そのお気持ちが、note執筆の励みになります。

MANZEMI電子書籍版: 表現技術解説書

MANZEMI名作映画解題講座『ローマの休日』編

MANZEMI文章表現講座① ニュアンスを伝える・感じる・創る

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ