アニメ監督が告訴した事情
◉『美少女戦士セーラームーンシリーズ』のシリーズディレクターや『少女革命ウテナ』の監督で知られる幾原邦彦監督が、根拠薄弱な抗議を送信してきた声優でイラストレーターを名乗る女性を、訴えたそうです。1回ならともかく、その後も執拗に言ってくるのは、京都アニメーション放火殺人事件の犯人の裁判での証言が流れてくる現状では、やむを得ないでしょう。人間の狂気と正常の境目なんて、わかりませんから。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、セーラームーンのイラストです。
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出版社にいると、「あの作品は私の盗作です」という電話が、たまにありました。でも話を聞くと、イライラした感じでとにかく私は傷ついたの繰り返しで要領を得ず、丁寧に質問すると「私の思考を読み取って勝手に書いた」とか言い出します。そうでなければ、のんびりした口調で本当に不思議そうに話すんですが、実際に相対すると、こっちのほうが怖いです。狂人というと、何か意味不明のことを言って騒いでいるか、そうでなければ膝を抱えてブツブツ言ってるイメージがありますが、それはかなり重篤な状況で。
日本ロケット工学の父と言われる、糸川英夫博士も晩年は陰謀論にハマっていたそうで。でも、ロケット工学の方では特に変な部分はないわけで、人間は正気と狂気が同居できる状態があるわけです。京アニ放火殺人事件の犯人も、思考が飛躍しているけれど、それは一般に考えられるような狂気とは、違うんですよね。人格の歪みというか、彼の心のなかで認めたくない部分──自分には才能なんかない──を避けるために、思考が飛躍しているのであって。それは狂気ではないんですよね。本当の狂気なら、ガソリンを購入して京都までやってきて放火とか、できませんから。
結果的に、この声優でイラストレーターを名乗る女性、事が大きくなったことで、親族とかが何らかの対応をするかもしれませんし。ある意味でこれは、監督による優しさだと思いますよ? こういう騒ぎになって、今まで放置していた部分に、周囲が向き合うかもしれませんし。知り合いの出版社では、やはりクレーマーなのかストーカー7なのかわからないタイプに粘着され、「弁護士を通してください」の一点張りで、なんとか乗り切ったのですが。それも、20年ぐらい昔の話なので。今だとマジに、京都アニメーション放火殺人犯化する危険性があるので。
こういうタイプに共通するのが、被害者意識。それは、戦後の赤い教師たちが被害者こそ最強、と教えてきた部分が。だから、猫も杓子も被害者コスプレをしたがるわけで。でも、被害者様は無謬、なんてことはなく。被害者であることと加害者であることは同居するし、相殺もしません。いわんや、被害が妄想なら、ただの加害者です。企業も、対応方法のマニュアル化は、必要でしょうね。単なる人格の歪みだと、裁判所からの通知や警察の訪問で、自分のやってることが一般には指示されないし、犯罪になる可能性に気づくようです。
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