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護衛艦かがの改造終了

◉護衛艦かがの、改修が終わりました。飛行甲板上の耐熱塗装を加え、台形だった艦首を四角い形にして、STOVL機であるF-35Bの離発着を、よりスムーズにするため。台形のままでも、離発着も叶ですが、やはりフラットに四角のほうが運用は楽ですから。また、レーダーの配置の問題もあったようですが。しかし、これを空母化というのは、ちょっと違いますね。基準排水量1万9500トンですから、軽空母と呼ぶにも、小さいですし。元々の、ヘリ空母というのもちょっと違和感があるというか。だって空母は、航空母艦の略称ですから。

【護衛艦「かが」ついに“空母化”達成! 乗員ツートップが艦名&番号筆入れ】乗りものニュース

約1年半にわたった特別改造もいよいよ終わり

 海上自衛隊の第4護衛隊群は2023年10月10日、公式X(旧Twitter)において、所属する護衛艦「かが」に対し、艦名と艦番号の筆入れを行ったことを明らかにしました。

「かが」は基準排水量1万9500トン、全長248mある海上自衛隊最大級の戦闘艦艇です。ヘリコプターを複数同時運用可能な、いずも型護衛艦の2番艦として2015年8月27日に進水、2年後の2017年3月22日に就役しました。

https://trafficnews.jp/post/128681

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、かがの写真はなかったので、海上自衛隊の艦艇の写真で。

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現在の軽空母というと、イギリス海軍のクイーン・エリザベス級航空母艦がありますが、コチラは基準排水量 4万5000トン・満載排水量 6万7699トンと、かがの3倍以上の巨体です。日本が次に建造するであろう強襲揚陸艦も、アメリカ級強襲揚陸艦だと満載排水量4万5570トンもありますから。空母でもないものを空母空母と、過剰に喧伝するのは、悪しき国粋主義です。そうやって気持ちよくなりたいのでしょうけれど、10万トン級の正規空母からしたら、大人と子供です。そういう喧伝は、かえって日本の防衛戦略を誤らせます。

韓国とか、領海も排他的経済水域も狭いのに、日本に対抗して空母を持とうという動きがあり、軍事音痴の文在寅政権とか、軽空母計画をゴリ押ししたのですが。空母は金食い虫で、フランスとかフラッグシップとして空母シャルル・ド・ゴールがありますが、本来は3隻体制でようやく回るレベルです。日本は、いずも級護衛艦がようやく2隻。全通甲板の艦艇はひゅうが型が2隻、おおすみ型が3隻ですから。ようやく強襲揚陸艦とも呼びづらいレベルの艦艇が、7隻ですから。こういうのは、じょじょに大型化して経験値を積まないと、運用も難しいですから。

 その間、今年(2023年)4月には、いったんドックから出て海上にその姿を見せたものの、これは一時的な出渠であったため、このときは艦名や艦番号は未記入のままで、その後再びドック入りしています。しかし、特別改装がおおむね済んだことで、このたび艦名と艦番号が船体に再び描き込まれました。

同上

アメリカは正規空母を11隻体制で維持し、強襲揚陸艦でさえ10隻と、とんでもないレベルです。ワスプ級やアメリカ級の強襲揚陸艦は、F-35Bを20機ぐらいまで搭載でき、最新正規空母のジェラルド・R・フォード級航空母艦だと、CTOL機 + ヘリコプター 75機以上も搭載でき、まさに桁違いです。いずも型はF-35Bが8~12機と言われますから、空母と呼ぶのがいかに恥ずかしいか、よくわかります。護衛艦は護衛艦、強襲揚陸艦は強襲揚陸艦、軽空母は軽空母、正規空母は正規空母と、正しく呼ぶのが大事です。思い上がらないためにも。

日本は島国で、全部で1万4125島と島嶼部もとても多く、有人離島だけでも256島もあります。自分が権威主義国家のトップなら、工作船を多数用意して、であるなら、大きな港がなくても、50トンもある90式戦車も運べる大型のホバークラフト(LCAC-1級エア・クッション型揚陸艇)を搭載できる強襲揚陸艦こそ、日本が目指すべき防衛の形。病院船の機能も持たせられますから、これを3隻体制でローテーションできれば、潜水艦とイージス艦と合わせて、有効に活用できるでしょうね。まぁ、それよりも諜報機関を設立し、そっちの人材を育てたほうが良いのですが。

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