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千葉真一さん死去

◉千葉真一さんが、新型コロナウィルスからの肺炎で、亡くなられたそうです。アクションスターとして、世界的な俳優がまた独り。なにしろ、クエンティン・タランティーノ監督が出演を熱望した俳優で、『キル・ビル』が千葉さんの存在で引き締まりましたからね。若い世代にも、ファンを増やしましたが。今の若い子には、新田真剣佑さんの父親として、知られているでしょうか?

【コロナで入院の千葉真一さん死去、82歳…JAC設立でアクション俳優育成にも尽力】読売新聞

 日本のアクション俳優の草分けとして映画やテレビドラマで活躍した俳優の千葉真一(ちば・しんいち、本名・前田禎穂=まえだ・さだほ)さんが19日、肺炎で死去した。82歳だった。
 所属事務所によると、千葉さんは、新型コロナウイルスに感染して8日から千葉県内の病院に入院していたが、肺炎が悪化して酸素吸入を続けていた。

ご本人は82歳で、ワクチン未摂取だったようですが。ワクチン不要論を言い募るトンデモ中高年さんたちが、これで危機感を持ってくれれば良いんですが。

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自分の上の世代は、侍と言えば三船敏郎さんのイメージでしょうけれど。自分にとってはやはり、千葉真一さんでしょうね。いや、三船さんの作品もテレビでけっこう見ていますが、その頃には重鎮役が多かったから。やはり、『服部半蔵 影の軍団』のイメージが強いですね。1980年、小学生の時ですから。影の軍団という命名もかっこよかったですし、史実とは異なりますが、コスチュームもスタイリッシュでしたからね。『影の軍団IV』と『影の軍団 幕末編』まで作られ、80年代の大ヒット作に。映画『新・影の軍団 最終章 服部半蔵最期の戦い』もあります。

それまでの萬屋錦之介さんに代表される伝統的な殺陣に加え、トランポリンやワイヤーを使ったアクションが、新しかったです。また、千葉さん率いるジャパンアクションクラブ(JAC)がアクション俳優という言葉を浸透させ、真田広之さんや志穂美悦子さんなど、スターも生み出しましたし。そして、山田風太郎の代表作『魔界転生』での柳生十兵衛役。もう、柳生十兵衛といえば千葉真一さんのイメージが、自分の中では完成されちゃいました。

『魔界転生』では、殺陣の上手さでは萬屋錦之介さんと双璧と言われた、若山富三郎さんと共演。刀の殺陣では萬屋錦之介さんですが、槍から鎖鎌まで、オールラウンドに使える殺陣師としては、日本一と評する同業者も多かったですね。実弟の勝新太郎さんも、殺陣はお兄ちゃんが上、と。その若山さんと、ワイヤーやトランポリンなしの、まさに昔ながらの殺陣を見せて、圧倒的でしたからね。自分も、初めてテレビの映画番組で見たときは目が釘付けでした。

作中では若山富三郎さんは十兵衛の父親の柳生但馬守宗矩役でしたが、まさに父から息子への闘魂伝承。「そうせ主役の十兵衛が勝つんだろ?」と思わせない、圧倒的な存在感と技のキレ。千葉さんも、ついていくのが大変だったという旨の発言をされていましたが。時代劇の大事な部分は千葉さんに受け継がれ、弟子たちが継承していますし。息子の新田真剣佑さんにも、本格的に時代劇に取り組んでほしいですね。その片鱗は既に見せていますし。

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【千葉真一さんが嘆いた〝悪夢の民主党政権〟 映画界衰退は「事業仕分けが原因」】東京スポーツ

 かつて取材に応じた千葉さんは「最近の日本映画はまったくダメになってしまった。それも麻生(太郎)政権から民主党政権になり、映画制作費が減ってしまったからなんだよ。麻生政権は漫画やアニメなど、コンテンツ制作の支援を訴えていた。それが民主党政権になって、いったん白紙に戻された。いまや日本の映画作りは完全に韓国、中国に後れをとっているよ」と嘆いていた。
 当時の民主党政権が打ち出した「事業仕分け」により、映画への助成金が減少したことを指摘していた。
 千葉さんは韓国映画や中国(香港)映画に出演。「撮影の仕方も全くなっていなかったし、楽屋もひどいもんだった。小さい机にテントだよ。吹きさらしのところで着替えたんだ。それがいまや立場逆転。若い人たちが映画を作れる日本になって欲しいね」

こんなことも語っておられたんですねぇ……。映画を愛し、日本だけでなくアメリカや香港や韓国の映画の現場を見てきた役者の、貴重な声として記録しておきますね。
千葉真一さんのご冥福をお祈りします。合掌


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