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京アニ放火殺人犯の身勝手

◉教頭 アニメーション放火殺人事件の犯人の、身勝手な言動を見るたびに、不愉快になるのですが。出版社は勤務時代に「あの作家が自分の作品を盗作した」という電話を、なんとか取ったことのある人間としては、類似性思い当たる部分もあります。友人で統合失調症になった人間も間近に見ていますが、アレとは違うんですよね。自分が世の中に何の価値もない人間だと、認めたくないがゆえの妄想ですから。

【京アニ・青葉被告「パクられたと確信」「極刑以外ありえないので裁判できるだけ早く終わらせたい」鑑定医が面談時の状況を証言「重度の妄想性障害が慢性的に生活に影響」】Yahoo!ニュース

京都アニメーション放火殺人事件の裁判で起訴後に精神鑑定を行った医師が青葉被告の「妄想が犯行に影響した」と指摘しました。
(中略)
また青葉被告は京アニに自身の小説のアイディアを盗まれたと主張していて、26日の裁判では「(京アニの)パクりが事実じゃないとすると36人が何のために死んだのか。パクられたという確信があった」「極刑以外ありえないので裁判はできるだけ早く終わらせたい」と面談で話していたことも明かされました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5e5541d10ce45824d349ca63d6bf8d048652947c?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20231103&ctg=loc&bt=tw_up

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、

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■なんのために?■

「(京アニの)パクりが事実じゃないとすると36人が何のために死んだのか。パクられたという確信があった」って、被告の妄想に巻き込まれて 何の罪もない人間が、被告と違って才能も未来もあった人間が、理不尽に36人も未来を閉ざされた、ということです。隣りのバカは対岸の火事より怖い、という落語のジョークが、現実になってしまったわけです。

落語の世界では、そんなバカは滅多にいないという前提だから、笑えるのですが。被告の母親による、法廷での証言で、父親も同じように責任転嫁するタイプだったことを証言していますが。異常な事件を起こすタイプは基本的に親や兄弟など、肉親との関係性が壊れていることが多いです。戦前の津山三十人殺しの都井睦雄、附属池田小学校事件の宅間守死刑囚、秋葉原通り魔事件の加藤智大死刑囚、みんなそう。

■犯人の責任能力■

yahoo!の方のニュース記事は、ダイジェスト版と言うか、本来の記事を だいぶまとめてあるので。こちらが、本来のニュース記事です。こちらの方の記事では、犯人の責任能力が問われていますが。その境界線は微妙ですね。新宿駅西口バス放火事件では、死刑反対論者の弁護士による弁護によって、心神耗弱が認められ、死刑が回避されましたが。犯人は後に獄中自殺。罪とは、罰とは、何なんでしょうね。

【鑑定医の見解異なる A医師「妄想が影響していたら、大宮駅の計画の時点で京アニを狙っていたはず」B医師「被告にはパクられたという確信があり、この妄想が犯行に影響した」裁判員らの判断どうなる?【ドキュメント京アニ裁判⑮】】MBSニュース

 36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の裁判は、「動機と経緯」「責任能力」「量刑」の3要素に分けて進められている。13回目から最大争点である「刑事責任能力」についての審理がはじまった。青葉真司被告(45)を精神鑑定した医師2人が鑑定結果を説明したが、その見解は『異なるもの』となった。裁判員の判断が迫られる重要な局面で、検察・弁護側とも丁寧に裁判員に説明する様子が印象的だった、裁判ドキュメント15回目。

https://www.mbs.jp/news/feature/kyoani/article/2023/10/097384.shtml

人間の狂気という部分に関して言えば、本当に脈絡のない支離滅裂な思考 状態になっている、意思疎通が不可能な状態の狂気と、それなりに日常生活が送れているのに、部分的なところで飛躍した思考や、異常な行動をとる人がいるわけです。奈良の引越しおばさんとか、自分に正義があると思い込んで長期間にわたって隣人に嫌がらせを続けたわけですが。あれも結局は、責任能力はあったわけで。

自分は責任能力という部分に関して、専門家のような見識はありませんが。責任能力がないことと、責任がないことが同じとは思えないんですよね。無罪と無実は違うわけで。法的には無罪かもしれませんが、人を殺したという現実はあるのですから無実ではありません。冤罪とは違いますからね。江戸時代には座敷牢という形での押し込めがあり、それは人権侵害の代名詞になっているのですが。

■後世のために■

このnoteでも何回か言及していますが、この犯人が世の中にとって何かプラスのことを残せるとしたら、このような他責モンスターの思考パターンを細大漏らさず後世に残し、彼のような行動を起こしかねない人間に対して、警句とするしか無いでしょうね。もちろん強固な思い込みがある人間は、「あいつの場合はただの思い込みだが、自分の場合は本当に盗作された」と言い出すものなのですが。

そしてできれば犯人の投稿作なるものを、全面的に公開して、おそらくは規制の作品のパクリだらけのその作品を、細かく分析することでしょう。このような妄想を持つタイプというのは、自分の作品がパクリだらけであるということを真相意識では理解していて、それが反転して盗作されたと言い募っていることが多いですから。完成に7年かけようが100年かけようが、駄作は駄作ですから。彼の思考にはそのパターンが見えます。

今回の裁判で、警察側が執拗に犯人に、小説の登場人物の名前や シチュエーションなど何の影響を受けたかを、質問しているのはいいですね。ああいう形で質問することによって、犯人自身も いろんな作品から影響を受けていることを、自分の言葉で語らせることで、なぜ自分の作品が完全オリジナルで京都アニメーションがそれを 盗作したなどという、飛躍した思考に走ったかを自覚させる効果は、ありそうです。

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