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民意なき玉城デニー知事

◉アメリカ軍普天間基地から辺野古への移転に関して、福岡高裁でも国の代執行が認められ、追い詰められて入院した玉城デニー沖縄県知事ですが。もともと反基地しか政策がなく、その最大にして唯一の政策が否定されたのですから、もう県知事としてはほとんど死に体です。しかも、肝心の沖縄県民の民意さえ、離れているようですね。

【玉城知事「最後の切り札」空振り 代執行敗訴で苦境鮮明―岸田政権、事務対応を徹底】時事通信社

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府が県知事の権限を行使する「代執行」訴訟で勝利した。「民意」をてこに基地負担の在り方を問い続けた玉城デニー知事をよそに、岸田政権は事務的な対応を徹底。「最後の切り札」を封じられた玉城知事の苦境は鮮明となった。
(中略)
 頼りの「民意」には陰りが見える。名護市長選や衆院選などでは、玉城知事を支援する「オール沖縄」候補の敗北が目立ち始めた。今年、移設断念を求めて集めた国への請願署名計22万筆余りのうち、県内分は約3万筆弱にとどまった。関係者は「思った形とは全く違った」と誤算を認めた。玉城知事は県外各地でも移設問題を訴えたが、会場にはもともと移設に反対する人が多く、関係者からは「内輪向けになってしまった」と悔しがる声が聞かれた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023122000980&g=pol

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、首里城の写真です。

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■知事の支持率は何%?■

沖縄県内の首長選挙でも、オール沖縄が推す候補が次々と敗北し、かなり厳しい状態に。そして、移設断念を求めて集めた国への請願署名計22万筆ほどの内、沖縄県内は約3万筆弱とは。これって、解散命令請求に反対する統一協会信者が、かき集めた署名と、ちょっと近い数字ですね。現在の沖縄県の人口が、146万9000人ほど。3万人では単純計算で2%を切りそうな数字です。

署名にどこまで、年齢制限があったかは分かりませんが、沖縄県民の熱はかなり冷めてしまっているようですね。昨年9月の沖縄県知事選挙で、本来は落選させておくべきだったのに。プーチン大統領とロシア連邦軍によりウクライナ侵攻によって、権威主義国家は憲法9条なんて関係なく、侵略してくるのだということが可視化され、すっかり神通力を失ったのですが。

■台湾有事は日本有事■

中国の経済的な苦境や、習近平主席の独裁体制の確立で、台湾有事はかなり現実味を帯び。そうなった時に、島国である台湾は確実に海上封鎖され、東側の日本と領海を接する海域に機雷が撒かれるのは確実。台湾有事は日本有事と、安倍晋三元総理が力説した理由です。戦後も、日本の右翼と左翼が同床異夢を見た部分として、反米主義があります。

日本の左翼は、ソビエト連邦・中華人民共和国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に有利な状況を作るために、反米主義を押し出し。日本の右翼は国粋主義や民族主義の立場から、反米主義を打ち出し。その意味では、同床異夢です。韓国が反日で、右も左もまとまるように。確かにアメリカという国はジャイアンで、横暴な振る舞いが目立ちましたが。でも、いざというときに頼りになるのも間違いなく。露中朝より遥かにまともな国家です。お花畑平和論はもう、破綻したんです。認めましょう。

■即時ではなく漸次■

逆にロシア連邦軍のウクライナでの残虐行為に、終戦直前の不可侵条約を裏切ったソビエト連邦の頃から、その残虐性は何も変わっていないことを、満州から引き上げてきた人たちは思い出したわけで。米軍の犯罪を容認する気はサラサラないですが、それを過剰に言い立てて反米気分を煽っても、物事の解決には至らないわけで。そもそも、普天間基地が危険だからと辺野古になったのに、駄々っ子のように反対反対また反対では、現実は動きません。

沖縄はその地理的に、どうしても中国が海洋進出したり台湾侵略しようとしたら、戦場になるわけで。であるならば、まずは身を守るためにベストの選択は米軍との友好関係、その上での機器の対処、そして権威主義国家が滅びたら漸次縮小。いきなりは無理でも、段階的に現実的なステップを踏まないと、未来は変わりません。

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