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ゲームの女性キャラがセクシーでも女性蔑視と無関係?

◉こういう研究は昔から繰り返し発表されているのですが、漫画やアニメやゲームを規制したい人たちは、大体無視しますね。〇〇の悪影響によって犯罪が増える───なんて話は、俗耳に入りやすく無知な大衆を扇動するには丁度いいとでも、思ってるのでしょう。AV新法成立に動いた方々が、AV蔑視を隠そうともしないのと同じです。

【ゲームの女性キャラをセクシーにしても女性蔑視にはつながらないと判明】ナゾロジー

社会問題の原因を「社会」ではなく「ゲーム」に求めるのは、あまり賢くないようです。
米国のステッソン大学(Stetson University)で行われた研究では、ゲームの女性キャラをセクシーに描いたとしても、プレイヤーの幸福度や精神状態には悪影響がみられず、女性差別や女性蔑視にかんする行動を誘発することもないことが示されました。
「暴力的なゲームをすると暴力犯罪者になる」「性的なゲームをすると性犯罪者になる」という社会問題の原因をゲームの仮想体験に求める主張は、一見するとあり得そうにも思えます。
しかし人間の脳や精神は「〇〇をすると〇〇になる」が常に成立してしまうほど、単純な仕組みではないようです。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより。

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■宮崎事件から変わらぬマスコミ■

萌え絵やエロ絵で女性に累積的な抑圧が加わる云々と、適当なことを言ってた社会学者もいましたが。その時々の流行しているものに、犯罪や社会問題の発生原因などを押し付けるのは、昔からある話。例えば自閉症も、自分たちが小学生の頃は原因がよく分かっていないせいもありましたが、幼少期にテレビを見せすぎたせいだなどと言う馬鹿野郎サマな珍論がまかり通っていました。

1988年から89年にかけて起きた、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定第117号事件)も、犯人の宮崎勤死刑囚がコミケに参加していた一事を以って、何かよくわからないがオタクというのは気持ち悪い連中で犯罪者予備軍というような認識が、まかり通りいました。このような大衆の意識に迎合してカリカチュア化されたキャラクターを、宅八郎氏が演じました。

■マスコミの偏向報道■

現実には、あの事件から30年以上、宮崎死刑囚のような特異な連続殺人事件を起こすシリアルキラーは、オタク界隈からは一人も生まれていません。だいたいこれはロリコンでもなく、大地翔先生のエロ劇画が好きなように、むしろ年上の女性が好きだったことが現在ではわかっています。オタクと言うには彼の趣味はあまりにも偏っており、一般化は難しそう。

そもそも彼の人格形成に大きな影響を与えたのは、手の障害と父親との親子関係がうまくいってなかったことの二つですから。彼の家は地域紙を発行しており、裕福な家庭だったことが分かっています。つもりマスコミ関係者の子弟なのです。このことをマスコミは積極的に報じたがりません。身体障害者差別を助長するから、と。オタクへの差別は助長してもいいんですか、と嫌味のひとつも言いたくなります。

■風評と戦うには科学■

科学が風評に負けてはいけない。これは何も原子力発電所事故関連や、ワクチン関連だけの話ではなく。表現物への表現規制を加えよう加えようとを目論む人々の非科学的な信念や、AV新法に暗躍した人たちのセックスワークへの蔑視とか、そのような偏見も同じです。万機公論に決すべし。公論に必要なのは、科学的データです。

宮崎事件、あるいはオウム真理教の事件の後、テレビ局はホラー映画などの放映を自粛してしまいました。しかしそのようなホラー作品が犯罪を助長するという科学的な証拠も、これまた存在しません。少なくとも、因果関係を伺わせるものはありません。いい加減、愛菜犯人探しと非科学的なレッテル貼りは、令和の時代には消えてほしいものです。無理でしょうけれど。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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