息子、療育問題

息子が療育が必要な状態。「協調性運動機能障害」との話が出てすぐに福祉サービスを受けるために何が必要かを役所に聞きに行った。

いつも保育園関係でお世話になっている部署を訪ねたが、職員は困惑したように「少々お待ちくさい」と言い、お待ちした後呼ばれた机には3人の女性がいた。1人は見覚えあると思ったら先日の3歳児検診で担当してくれた保健師さんだった。

福祉サービスの担当者らしい女性がざっくり言えば「何で急に」というような話ぶりだったので、今までの経緯を説明した。

困惑した表情で「検診では所見がないので…」との返事。一応息子のことを見てくれることになったけど、それがいつかは「関係者と打ち合わせしてから」とのことだった。

後日、保健師さんに息子の今回の問題について検診で調べる項目はあるのかと聞いてみると、それはないとのこと。そこで″所見が…″というのはちょっと首を傾げるなあというのが感想だった。

療育を受けるためには受給者証が必要で、それがなければ受け入れてもらえないことや実費で受けることになる。何より私の気持ちとしては、受給者証を発行されるということはそれは息子にとって本当に必要なことだと認められることになるのでそれを専門家に判断してほしいというのが本音だ。

疑わしいと声を上げた人が1人いた以上はそこを調べてほしい。親として病気が隠れていた場合が一番辛い。

必要な医療機関を受けるにしてもまずはかかりつけの小児科に聞いてみようと思い、予防接種も兼ねて先生に尋ねてみた。先生は「私はそうは思わない。そうゆう所見はないよ」と話した。もちろん専門医の紹介もなかった。

ますます困惑した。

お医者さんが分からないのに誰が分かるの?

一体息子に何が起きているの?

疑わしいと言う保育園と見てもいないのにそんなことないと言う行政、真っ向から否定した医師。

この答えがないまま7月も半ばを過ぎた。

見学していた療育施設には「私が今できることは全てしました。それでもまだ答えが出ていない状況で今後は関係機関にお任せするしかないです」と話し、今後動きがあった際には連絡させていただくことにした。

大前提として私は息子がどのような状況であっても、息子にとって最良のことを考えていきたいと思っている。

その気持ちに突き動かされるように、この2週間ほど自分でも驚くほどのこだわりで取り組んできた。時に息子に対してイライラをぶつけそうになったこともあった。

でも、息子のためにしていることがいつのまにか息子を悲しませることになっていたのだと気付いた。

だから一度やめた。今、私にしかできないことは息子に安心してもらうことだと思った。私は息子にとって親であり、今後どんなことがあっても家族が彼を愛していて大切に思っていることを伝えていくべきだと思う。

私が親としてしていくべきは「声を上げていく」ことだけではない。彼の不安を取り除くよう、私自身が笑って過ごすこと。大らかでいること。これに尽きるのかもしれない。


いただいたサポートはみなさんによりときめくエッセイを届けるため、作業机周辺に配置するときめきアイテム(主にコーヒーとお菓子)購入代にさせていただいております! もっとみなさんに楽しんでいただけるエッセイを目指していきます。ありがとうございます♡