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シカゴポストロック再訪 Stereolab/Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night

寺山修司のタイトルからとった「トマトエンペラーケチャップ」、「ドッツ・アンド・ループス」と早いタイミングでジョン・マッケンタイアを起用していたステレオラブ。
このアルバムはジョン・マッケンタイアとジム・オルークというシカゴのキーパーソンのふたりを起用した意欲作。

シカゴのミュージシャンがまさに世界に羽ばたこうというタイミングでの起用はステレオラブ、ティム・ゲインの慧眼が光る。

テクニカルな面で言えばバンドの許容を超えた内容だけに、ライブでは再現がかなり困難な印象があった。プロツールスでのエディットを多用したためバンドの最高な部分を抑えたアルバムだけにライブでは非力さを感じた。

ジョン・マッケンタイアのコメントでマルコス・ヴァリやジョアン・ドナートに触れていて、同時期のハイ・ラマズの「スノーバグ」リリース時のショーン・オヘイガンがミルトン・ナシメントについて言及していたり、ブラジル音楽の入り口としても機能したアルバムだったとも言える。

やたらと変拍子が多様されていて、後のポストロックフォロワーにも影響が大きい。

ピッチフォークではやけに評価が低いアルバムだけれど、ステレオラブの中でも屈指の名盤。

https://itunes.apple.com/jp/album/cobra-and-phases-group-play-voltage-in-the-milky-night/1232514304

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