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瞬発力のデザインワーク。Design Scramble 2018のWorkshopに参加しました。

「渋谷を舞台としたクリエイター・デザイナーのためのデザインフェスティバル」がコンセプトのイベントDesign Scranmble2018。その中のプログラムの一つである「自分たちでつくる渋谷の未来。クリエイターが集う街を考えよう。〜Design Sprint Workshop〜」に参加しました!WSの内容と気づきのメモです。

Work shopの内容
Design Sprintというアイディエーションのフレームワークを利用し、
「未来の渋谷がクリエイターが集う街にするためにはどのような工夫や場所が必要か」を考えるという内容。
ワークショップの流れ
18:00-18:00 自己紹介とアイスブレイク
18:10-18:20 東急電鉄さんからのプレゼン
18:20-18:30 Design Sprintについての紹介
18:30-19:20 ワークショップ
19:20-19:45 各チーム発表
19:45-19:55 好評とまとめ

まず始めに、同じチームの人と1分間の自己紹介&リーダー(CEO)を決めてから、アイスブレイクが始まりました。これがかなり面白かった!

アイスブレイク
① 全体で質問「好きな動物を5つ挙げる、その次にスタートアップ企業を5つを挙げる」→ファシリが付箋に書き出す
②動物×スタートアップ企業の付箋が各チームに配られる
③上記2つを組み合わせて、新しい企業とサービス・ロゴを考えてチームで発表
私たちのチームは「ゾウ×dely」がお題。即興でサービスアイデアを出し合い、「 delephant =>」(エレファントとdelyをもじったもの)で、象並みの力で引っ越しをサポートするサービスの企業を考えました。 他のチームで面白かったのは「ウサカリ」(ウサギ×メルカリ)ウサギを借りたい人に貸し出せるシェアサービス。実際にあったら癒されそう...

アイスブレイクのいいところは、チームメンバーがどんな人なのかがざっくりとわかるところ。ここが掴めると、本題のワークに入っていきやすくなるな〜と改めて実感(仕切るのがうまい・まとめるのがうまい・絵心がある・タイムキーパーできる等)

アイスブレイクで盛り上がったところで、今回のWSの本題である東急電鉄さんが望んでいる「渋谷の街の在り方」と「現状の課題」「今回の最終成果物」についてお話いただきました。

「渋谷の街の在り方(未来)」- To-be
「エンターテイメントシティSHIBUYA」というコンセプトの元、新しい渋谷の街づくり構想を練っている段階。2027年に渋谷スクランブルスクエアを開業予定。現在8つの開発プロジェクト(うち6つが進行中)を進めている回遊性を高められるように渋谷〜恵比寿間で点と線でつながるような街づくりを目指す。
現状の課題
・未利用地が多く、活用できていない
・オフィス不足(IT系企業が参入できず、他の地区へ流れている)
・ホテル不足(外国人を受け入れにくい)
最終成果物(アウトプットゴール)
・未来の渋谷がクリエイターが集う街にするためにはどのような工夫や場所が必要か

在り方と課題を踏まえた上で、メインファシリテーターのJasperさんからデザインスプリントについての説明と、今回のワークについてのお題が発表されました。

ワークの流れ
① 現状の課題を元に、個人で解決アイデアを3つ付箋に書き出す

②ペアを組み、アイデアをシェア( 6つ→3つに絞る)

③出たアイデアをペアごとにシェア。ざっくりとグルーピングし、ドット投票。票の集まったものを大きく分けて3つにまとめる

④まとめたアイデアを元に「How Might We(HMW)」(我々はどうすれば◯◯できるか?)のフレームワークを元に解くべき問題を定義していく

⑤HWMで出た問題を解決するためのアイデアを個人ワークで考え、チーム全体でブレスト。アイデアをベースに、最終的に1つのコンセプトに方向性を固める。

⑥コンセプトに基づき、具体的に提案するためのアイデアを個人ワークで8つ書き出し、チーム内で発表。良いと思ったアイデアドット投票する。

⑦ ドット投票で多く集まったアイデアを採用し、2枚の紙に「コンセプト」「課題を解決できるアイデアの内容」「イメージできるイラスト」をまとめて、全体発表。

⑧ 東急電鉄さんからのFBとまとめ

(順番が多少前後しているかもですが)上記を約1.5時間の中で収束させました。

難しいなと思ったのは、HMWの箇所。「抽象すぎてもいけず、具体すぎてもいけないところで定義するさじ加減」がわからず、混乱...。結局、自分では良い感じに定義ができなかった...!我々はどうすれば◯◯できるか?の問題定義&言語化することは、実際の業務でもかなり必要なスキルになるので、これは私の今後の課題だなとくっきりしました。

最終的に私の参加したチームでは「空間パスポート」という解決アイデアを発表。「渋谷の街に点在している、8つの開発プロジェクトをベースにコワーキングオフィスやショップ、イベントスペースなどを1つのパスポートで利用可能にする」といったもの。クリエイティブな人が集まる場を盛り上げるために、まずは空間を活用できる仕組みづくりを提供しませんか?という提案でした。

発表で慌てないように、絵をまとめる人と発表内容をまとめる側で役割をわけ、短い時間の中で集約できたのはとてもよかった!(今回、私は絵を描くのに徹しました。)

他チームでは「渋谷の街で忍者体験ができる」だとか「渋谷でカブトムシに触れられるぐらいの森づくり」、「ARを使って、外国人と交流できるアプリ」や「渋谷の地下をテーマパーク化する」といったアイデアがありました。東急電鉄さんのFBでは、非現実的・現実的のギリギリラインをうまく切り取ったチームが高評価を受けていました。

今回のWS醍醐味は「実際のクライアントが抱えているリアルな課題」に対して、初対面のメンバーで解決コンセプトを提案するというハードルの高さ、でした。いつも仕事してるメンバーだったらもっとスムーズに進行すると思うんです。初対面で人見知りしてる暇もないまま、どんどんワークが進行して成果物を作り出していく。だからこそ、面白いものが生まれるのかなと思ったりもしました。

好評が終わったあとはすぐに撤収だったので、参加者同士で交流があまりできなかったのが心残り。(濃いワークをしたあとは、交流できる場が必要)

今回参加して感じた気づき。
非現実的・現実的なアイデアの「中間点」を取り入れたチームが高評価を受けていた( 頑張れば実現できそうという角度に着地させる )

時間のない中で出た意見を集約させてまとめるには、「誰についていくか」を素早く決められると良い。決まったら、周りがサポートしてあげることが大切。

・集中型のWSの場合は「考える暇を与えないぐらい」の速さで進行するのが正解だと思った。途中で中だるみせずに、さくさくと進められる。

・アイスブレイク系のアイデア集がほしい。瞬発力を求められるワークは日常的に取り入れることで鍛えられそう。

・ファシリテーターが明るくテキパキしていると、会場もその空気に乗っかれる。
(超個人的)Design Scrambleがもっとこうなら良かった!クリエイティブポイント。2019年、2020年に向けて。
・Webサイトの中で、リアルタイムに参加している人のデータがわかる。「参加NOW」的なボタンを会場で押すと、会場のデータがWebサイトと連動して表示される( 混雑状況の把握、盛り上がり方をキャッチアップしたい)

・イベント用の参加証があると嬉しい( 回ったブースの数だけ、色が変わるなど、IoTに絡めたもの?ハードル高そうだけど、参加して回るモチベーションは上がりそう )

・おすすめコースがあると嬉しい(オフィス横断して出来る良さがある反面、移動が大変だという声もあったので、効率よく回れる行き方や、こんな人にオススメコースというレコメンドがあるといいのかも。ex:) 就活を控えているデザイナー志望の学生が行くべきモデルコースとか。)

ぎゅーっとエネルギーを使ったので、帰り道にとんかつをもりもり食べて帰ったのはここだけのお話。とんかつは、美味しいね。

最近、自社でもイベントを企画運営をしたこともあり「イベント運営のむずかしさ」を感じながら臨んだのですが、細かく設計されていて、とても面白かった。ファシリテーターをしてくださったメルカリのJasperさんは自然体で手馴れてる感じと、日本語に訳してくださったDeNAスタッフの方のテンポが素敵で良い塩梅でマッチしていて楽しい感じでした。良い気づきがたくさん生まれ、非常に刺激的な時間でよかったなぁ。企画いただいた皆様、ありがとうございました!

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